第84回東京優駿の展望(金曜版)
今日はタイトルを日本ダービーではなく東京優駿にしてみた。皐月賞上位馬の検討をしていく。
2着のペルシアンナイト。皐月賞のときも高く評価して、単勝を買ったしワイドの買い目にも入れていたので今回も買うつもり。単勝にするかどうかは微妙だ。皐月賞の後は消耗が大きかったという陣営のコメントが気になる。そういえば、皐月賞ではアルアインが馬番11でこの馬が7だったのが、ダービーでは入れ替わっているのがおもしろいところ。だからどうだというわけではないけど……。またセブンイレブンいい気分馬券になるな。
3着ダンビュライトは、皐月賞のときはまったく考慮していなかったが、改めてレースを見ると、同じ3着とはいえ、その前の2走では前を抜けず後ろから来た馬には抜かれるという、弱さしか感じさせないレースぶりだったのに、打って変わってゴール前では先を行く馬を追い詰めつつ後ろを引き離す感じで成長が見て取れた。ちょっと怖い。
5着レイデオロも皐月賞はぶっつけ本番なので検討すらしていなかったが、末脚はいいね。葉牡丹賞、ホープフルステークスともにレースのレベルには疑問も感じるけどこの馬もけっこう強いと思う。3着以内なら十分ありそう。しかし人気には見合わないかな。
6着スワーヴリチャード。大崩れしたことがないけど、ぴりっとした強さを感じさせたこともないというイメージで、コース取りとかがうまくいけば馬券圏内はあるだろうな、という印象。
現時点の結論としては、池江厩舎の2頭(アルアインとペルシアンナイト)が単勝候補。アドミラブルをヒモに加えて馬単のフォーメーション4通り。3連系で皐月賞4着までの残り2頭を加えてフォーメーション、ええと何通りだっけ。という感じの馬券を明日中に買っておいて、当日テレビのパドックを見て買い足すという感じの馬券にしようと思う。
第84回日本ダービーの展望(木曜版)
アルアイン以外の皐月賞上位馬の評価をしなければ、と思っているうちに枠順も確定してしまった……。3頭出しの音無厩舎が1枠に2頭、大外に1頭となって極端に明暗が分かれた形。大外に入ったのがアドミラブルで、一本かぶりの人気ということにはならないかもしれない。
全然関係ないけどジョーストリクトリってここにも出てるんだね。どこかで「ジョークリトリス」と書いた記事を見かけて目を疑ってしまったがウケ狙いだったのだろうか。
皐月賞上位5頭のうち、一番気になるのが4着のクリンチャー。きつい流れを3番手から粘って0秒3差。その前の2月26日阪神の2200mオープン特別すみれステークスでも3番手から早め先頭でタガノアシュラ以下を突き放す完勝。勝ち時計は前日の古馬1600万下尼崎ステークスのステイインシアトル2分14秒5を上回り、この開催の阪神芝2200mではナンバーワン。とはいっても、この開催で同じ条件は3レースしかなく、4月15日の古馬500万下レトロロックの2分13秒4には及ばないのでそんなに驚くような数字ではない。しかし先行してバテないのは特にダービーでは大きな強みだろう。内枠に入ったのも好材料なので、わりと人気になるかも。もう一つ強調できるのは血統で、ブライアンズタイム(母の父)とDanzig(母の母の父と父ディープスカイの母の父の父で4x3のクロス)を持っているのはダービーでの活躍馬がよく出ている印象がある。特にDanzigは、昨年のサトノダイヤモンド、2014年のワンアンドオンリーとマイネルフロスト、2013年のアポロソニック、2012年のフェノーメノがいて注目すべきだろう。ディープブリランテのような走りを期待してしまう。
第84回日本ダービーの展望(月曜版)
「日本ダービー」と書くべきか「東京優駿」と書くべきか迷うなあ。
今週末に向けて気分を盛り上げるために、Numberの競馬特集号も買ってきた。
ここ5年(だけではないと思うが)ダービーで3着以内に入った馬の前走は、皐月賞・青葉賞・京都新聞杯のどれかに絞られる。したがってこの3レースをしっかり分析しておけばいいが、京都新聞杯からは出走馬ゼロになる可能性が高いので、皐月賞と青葉賞だけでいい。
オークスのときは、桜花賞の厳しいレースを使った後なので別路線組かレースへの参加度が低い馬が有利と予想したが、皐月賞とダービーの関係はそういうものではないようだ。昨年のマカヒキも一昨年のドゥラメンテも、皐月賞でハイペースの厳しいレースを走り切って結果を出しつつダービーでさらにいいパフォーマンスを見せた。今年も力関係がそんなに大きく崩れることはないのではないか。
レースレコードだった皐月賞のラップタイムをみると、最も遅かったのが6ハロン目で12秒4。平均的に速い、厳しいラップを刻んでいた。その流れを先行してしのぎ切ったアルアインは素直に評価すべきだと思う。それ以外の上位馬をどう考えるべきかが難しいところ。これについては後日検討する。
青葉賞は、アドミラブルが強引にまくっていきながら最後は突き放すという強いレースをして、こちらもレースレコード。青葉賞の勝ち時計はダービー本番より2秒ぐらい遅いのが通例だが、今年の青葉賞は2分23秒6でオークスより速い。2秒短縮できる馬は存在しないだろう。単純に時計だけでいうと、昨年のヴァンキッシュランも2分24秒2と速く、ダービー本番でも同じタイムで走っていれば4着に相当するものだったが、そうはいかず13着と大敗。青葉賞は4ハロン目が13秒0まで落ちており、息が入る流れだったのが同馬には有利に働いていたのに対し、本番はそこまで緩む場面がなかったことが影響しているかもしれない。今年は全体の走破タイムの速さもさることながら、最も遅かったのが最初の1ハロンで12秒5とダービー本番並みの厳しい流れで、しかもペースがそんなに落ちていない箇所からロングスパートを始めているのだから、勝った馬は相当強い。懸念材料としては、レース間隔が詰まっていて関西から何度も輸送するという部分がどう影響するかというところぐらいだろう。
オークスの反省
かなりのスローになった。最初の3ハロンが37秒1、中でも2ハロン目が11秒6というのはここ5年ではなかったペース。前目につけていたモズカッチャンが直線で先に抜け出して勝ったかと思ったが、道中は同じような位置にいたソウルスターリングが少し遅れてスパート、あっという間に差し切って2馬身近い差をつけて完勝。アドマイヤミヤビは中団やや後ろから。ディアドラが内からするする上がっていったところを最後に差して3着。
昨日書いたようにワイド6点を買っていれば、モズカッチャンとアドマイヤミヤビの1-16で1680円ついたんだけど……。モズカッチャンを外してディアドラとハローユニコーンを入れてアドマイヤミヤビからの3点流しに変更し、当日テレビを見てソウルスターリングとレーヌミノルのワイドを急遽買い足した。結果、全部外れ。データからはモズカッチャンを外す理由はなかったのにね。予想の方向性としては悪くなかったと思うけど詰めが甘い。
ソウルスターリングはやっぱり強かった。この馬も実は桜花賞ではレースへの参加度が低かったのかもしれない……ということはなくて陣営の努力だろうな。
第78回優駿牝馬の予想
馬券がダメだった京王杯スプリングカップとヴィクトリアカップの反省をしないうちに次の週の競馬が始まってしまった。今日のメイステークスも、いつも出たら買っているナスノセイカンがオープン特別で絶好の舞台と思っていつもより多めに買ったら伸びず6着どまり。うーん。
ここ5年のオークスと同年の桜花賞のラップタイムを比較して考えてみた。今年の桜花賞は馬場状態が稍重で特殊だが、3ハロン目が2ハロン目に比べてそれほど落ちていない(今年は2ハロン目10秒9に対して3ハロン目11秒1)という点と、最後の2ハロンはそれとは逆に落差が大きい(11秒9から12秒8)という点に着目すると、似たパターンだったのが2013年桜花賞。ハイペースの消耗戦というわけで、勝ったのはアユサン。この年のオークスは、桜花賞では最後の直線で脱落して10着だったメイショウマンボが勝ち、2着と3着にはフローラステークスから臨んだエバーブロッサムとデニムアンドルビーが入った。桜花賞上位組は、アユサンが4着に入った以外は、レッドオーヴァル、プリンセスジャック、クロフネサプライズ、ローブティサージュのいずれも惨敗している。
ここから浮かび上がる仮説は、
といったところだろう。
産駒の成績が尻すぼみで実はそんなに大した種牡馬ではなかったという説すら出てきたフランケルの娘2番ソウルスターリングが前日の時点で単勝2倍台の1番人気。これは意外だが、実際の力はどうなんだろう。桜花賞でそこそこがんばったのがむしろマイナス材料、少なくとも人気には見合わないと思うので、積極的には買わない。14番リスグラシューも同じ。
逆に、勝った13番レーヌミノルは、突出しているとまで言えるかどうかはわからないが、アユサン級の力があるなら3着以内に来る可能性はある。このままさほど人気が集まらないようなら買う価値はあるだろう。
桜花賞でほとんど闘いに参加しなかった馬といえば、うんこしていた16番アドマイヤミヤビ。プリンシパルステークスでのダイワキャグニーと同様に、良績を挙げている東京コースに戻るので、人気でも買うつもり。
別路線組ではやはりフローラステークスだろう。勝った1番モズカッチャンと幸運にも抽選を通った11番レッドコルディスの伸び脚がよかったので、この2頭をピックアップ。ここまでに挙げた4頭のうちから2頭軸でワイド6点を買うつもり。単勝はアドマイヤミヤビ。
第12回ヴィクトリアマイルの予想(結論)
昨日は結論をちゃんと書いてなかったので、今日決めた馬券を書いておく。
昨年の上位5頭から、引退したストレイトガール、ショウナンパンドラを抜いたらミッキークイーン、スマートレイアー、ルージュバックが残る。この3頭は深く考えず買えるはず。
ウキヨノカゼは昨年7着だったが、上がり3F33秒4という数字は勝ったストレイトガールに並んで最速。近走の中山牝馬ステークスから福島牝馬ステークスへというローテーションも過去に好走例がある(ミナレットやマイネイサベル)。スプリンターズSでも3着の経験があり、G1でも格で負けることはない。相性のいいクイーンカップの覇者。条件がそろっているから改めて拾う。
結論としては、ミッキークイーンからスマートレイアー、ルージュバック、ウキヨノカゼの3頭への馬連とワイド。当たっても破壊力のない組み合わせだけど。
第12回ヴィクトリアマイルの予想
先週のNHKマイルカップを的中させたことがないと書いたが、このヴィクトリアマイルも的中した覚えがない。
ストレイトガールが連覇し、かつその前年にも3着に入っていることで、スプリント適性が問われるレースのようなイメージを持っていた。そうすると、4番ソルヴェイグや12番ウキヨノカゼ、14番レッツゴードンキといった馬にチャンスがありそう。しかし、過去の好走馬の顔ぶれを見ると、必ずしもそうではないようだ。桜花賞やクイーンカップなど3歳までのマイル戦で良績を残した馬の活躍は目立つが、そういう馬がもっと長い距離でも活躍していたりするし、距離適性についてはそんなに顕著に限定的な傾向があるわけではないのかもしれない。マイルやスプリントに向いた馬という意味では、過去のカフェブリリアントやウインプリメーラ、ウリウリなども資格がありそうに見えたが、大敗している。その一方で、好走した馬は連続して好走する傾向があることもよく知られている。ということは、このレースで問われるのは、ある種の底力、まさにG1という舞台でこそ要求される一段階上の力ではないだろうか。それは筋力とか心肺機能とか、数字だけを見ていてはわかりづらいアスリートとしての性能かもしれない。相馬眼があれば見抜けるのかもしれないが……。
机上派としてそうした部分で大きなヒントになりうるのは血統だろう。血統表をながめていて目に留まったのが6番アスカビレン。母の母の父がNashwan(父Blushing Groom)で、この点ではホエールキャプチャと同じ。Blushing Groomを持つ馬としてはほかにもヴィルシーナがいたし、昨年は2着だった11番ミッキークイーンもそうだ。今年の出走馬では2番スマートレイアーと7番ルージュバックもそう。Blushing Groomの爆発力が間歇泉のようにここで発揮されるというシナリオはどうか。ただ、ここで挙げた馬にそのクロスがあるわけでもなく、Blushing Groomの支配力がどれほどかという疑問は残る。また、アスカビレンのように前走が重賞でなかった馬で3着以内に入ったのはここ5年で皆無なのが気になる。昨年6月の阪神芝1800mの三木特別での勝ち時計1分45秒0は重賞級だと思うが、上で述べたようにG1という舞台で上位にくる資格が臨戦過程にも反映しているのかもしれないし。
ミッキークイーンは血統面からも臨戦過程からも不動の中心と考え、血統面でアスカビレンを選び、ほかは近走の充実ぶりからピックアップするという考え方も現実的かもしれない。たとえば福島牝馬ステークスで好走した15番フロンテアクイーンや、もう少しで阪神牝馬ステークスを勝てそうだった3番ジュールポレールには惹かれる。ミッキークイーンからジュールポレール、スマートレイアー、アスカビレン、フロンテアクイーンの4頭に馬連とワイドを流すとか。しかしこういう腰の定まらない買い方では悔いが残りそう。