悔いのない馬券を

競馬予想の思考過程の備忘録として

第62回京王杯スプリングカップの予想

京王杯スプリングカップ安田記念の前哨戦とされているが、結果がそんなに連動しているわけでもなく、むしろ芝1400mの重賞としてここが適距離の馬にとっては貴重な舞台になっていると考えてはどうだろう。ハロン10秒台もちょくちょく出現するようなハイペースを中団あたりで追走できて、しっかりした末脚も使えるが1600mだとちょっと足りないというようなイメージ。

ここ5年の上位馬の臨戦過程を見ると、東京新聞杯ダービー卿チャレンジトロフィーで惜しい負け方をした馬が多い。昨年のサトノアラジンや2014年のクラレント、2013年のダイワマッジョーレトライアンフマーチガルボ、2012年のサダムパテック(これは東京新聞杯13着で大敗だが)など。あるいは逆に高松宮記念で大敗した後、かなり条件の違うここで巻き返すパターンか。2015年のサクラゴスペルと2014年のレッドスパーダはこのタイプ。この傾向からも、1200mでも1600mでもなく1400mに適性を持つ馬の舞台だと考えていいと思う。

JRA公式サイトで過去の好走パターンが示されているのでこれも参考にしよう。

  • 前走6着以内
  • 東京芝の1600万下クラス以上で連対経験
  • 前走が1400m以上、1400mの場合は高松宮記念で4角9番手以内が必須

この条件をすべて満たすのが3頭いる。5番トーセンデューク、7番ブラヴィッシモ、9番グランシルク。この3頭のワイドをボックスで買えばいいだろう。配当もそこそこいい。

特にグランシルクは、冒頭で述べたイメージにぴったり。東京芝1400mは2戦2勝で、いずれも条件戦だが、中団から外を回してかなり距離のロスがあったのに最後は後続を突き放す強い勝ち方だった。1600mでも常に人気を背負ってそこそこ好走するが、いつも一歩足りず惜敗している印象。前走のダービー卿CTもそうだった。この馬の本当の適距離は1400mではないか。ここでも当然ある程度は支持を集めるだろうが、1番人気ということはないはずだし、ほかの有力馬にも懸念材料がある今回、勝てるチャンスはいつもより大きいと思う。