悔いのない馬券を

競馬予想の思考過程の備忘録として

第13回ヴィクトリアマイルの予想

1600m戦ということで桜花賞からNHKマイルカップ、そしてこのレース、さらに安田記念という流れを分析するとおもしろいだろうなと思いつつ、今年は時間がとれなかった。

とりあえず1週前のNHKマイルカップと比較してみよう。

血統的には、NHK予想の時に述べたように北米系のノーザンダンサーが支配的なのに対して、ヴィクトリアマイルの場合は多少その傾向は残るものの、ニジンスキーやヌレイエフなど欧州系のノーザンダンサーを持った馬の活躍も多く、より底力を要求されるレースになっていると見たい(安田記念はその傾向がもっと顕著に現れる)。ハイペースで先行した馬が後続馬の追撃を許さずそのまま残る例がけっこうあったこともそれを裏付けていると思う。

勝ち時計も例年ヴィクトリアマイルのほうが上回っている。

ところが昨年はNHKマイルのアエロリット1分32秒3に対して、ヴィクトリアマイルのアドマイヤリード1分33秒9とかなり遅かった。これは馬場状態によるところが大きいが、レースの性質もそれによって変わったはず。リピーターレースと言われているけれども、昨年上位に来た馬が今年も上位に来るとは限らないと思う。昨日の京王杯スプリングカップレコードタイムが出ていることを考えれば、今年も先行馬が押し切る高速決着になる可能性は高いだろう。

というわけで本命はアエロリット。前走の中山記念が出色。マルターズアポジーが逃げて2ハロン目から11秒台後半が5ハロン連続するという特異なペースを2番手で追走、4コーナーを回ってすぐウインブライトに並びかけられて普通ならここでズルズル後退するところを踏ん張ってマルターズアポジーを差してしまった。きついレースの反動と鞍上が戸崎に替わる点は気になるが、強さという面では図抜けていると思う。単勝を買って沈んでも悔いはない。

ほかに狙ってみたいのはデアレガーロ。差し馬だが、前々走、前走で見せた異次元の末脚は高速馬場で生きそう。府中では1戦して着外だが、人気とのバランスからは買える。

まだ見限れないレーヌミノル、東京では安定しているリスグラシューとの4頭でワイドと馬連のボックスを買おう。