悔いのない馬券を

競馬予想の思考過程の備忘録として

2回函館6日10R松前特別の予想

日曜日の函館準メイン、1000万下の芝2000mに10頭。 前走で500万下を勝っている昇級組が4頭いて、同じ1000万下の洞爺湖特別から中2週で臨んでいる馬が4頭いる。どの馬にもチャンスがありそうで興味深い顔ぶれになった。

昇級組の中では、ディアデラノビアの仔、バルデスが素質高そう。古馬との初顔合わせになった前走、東京でのホンコンジョッキークラブトロフィーは締まった流れを好位で追いかけてレベルの違う末脚を見せて快勝。前日に同距離1000万下の稲村ヶ崎特別で兄ドレッドノータスが出した1分59秒2というタイムに0秒2差という優秀な勝ち時計だった。

4歳牝馬オリエントワークスの前走も優秀で、牝馬限定の平場500万下ながら1分58秒7は、前日の洞爺湖特別2分フラットを大きく上回る。この馬はずっと500万下で勝ち切れないレースが続いていたが、ここへ来て覚醒したように見えるのは浜中の追い方が合っていたのだろうか。前走も前々走も4コーナー手前から騎手の手が激しく動いていて、手応えが悪くなるけれども追って伸びるタイプかもしれない。函館はこれまで5戦して1勝、着差は最大でも0秒2と大崩れしたことがない。

前走洞爺湖特別の中では、フォワードカフェの伸び脚が目立っていた。しかしスローで逃げて恵まれた感のあるルグランフリソンにしても、函館で現級勝ちがあるし侮れない。

ここまでに挙げた4頭のワイドをボックスで買えば、どれかは当たると思う。当たっても払い戻しは大した金額にならないが……。

3回中京7日・2回福島7日の馬券

土曜日に買う馬券の記録。

3回中京7日10R長久手特別

1000万下の芝1600mに14頭。 人気はミルコ・デムーロ騎乗の4歳牝馬11番ワントゥワンと、福永騎乗の4歳牡馬8番レオナルド。 ワントゥワンは現級勝ちがあるし、中京でも2戦して1勝、2着1回。マイナス材料は、後ろから行く脚質なので届かない可能性があることぐらいか。 レオナルドは現級では前々走の3着だけだが、これは昇級初戦だったし4コーナーでつまずくような様子がありスムーズじゃなかった。中京でも前走を圧勝している。 たぶん勝つのはこの2頭のどちらかだろう。

人気の盲点になっている感じなのが、9番ブリクスト。3勝のうち2戦が中京、1戦は東京と左回りを得意にしていて、中京では3着も2回ある。現級勝ちもある(東京)。前走はダッシュつかず後方からになったが、そこそこ追い上げてきて0秒4差の6着でそんなに悪くない。複勝と上位2頭へのワイド、そしてワイドの相手としてもう1頭、3歳牝馬コーラルプリンセスを買ってみたい。春先の赤松賞で見せたしぶとい末脚は中京向きっぽい。

2回福島7日10Rいわき特別

1000万下の芝1800mに10頭。 3歳の素質馬ロードリベラルとミッキースワローが参戦。この両頭は福島で強い勝ち方をしていて、その後も3歳重賞で好走しているという共通点がある。ただ、どちらも後ろから行く脚質で、少頭数とはいえこの2頭で決まるという感じでもなさそう。

狙ってみたいのは6番ウインマハロ。福島で5戦して2勝、2着・4着・6着がそれぞれ1回で、負けた時も着差は0秒4以内で福島はかなり得意。単複と、ワイドの相手としては行った行ったを期待してミッシングリンクとここでは力上位のはずのエニグマバリエート。

7月15日・7月16日の馬券の反省

3回中京5日8R

500万下の芝2000mに13頭立て。福永騎乗の3歳馬キセキが単勝1倍台の圧倒的人気。馬単で広く流して薄めに抜けるのを期待しようかと思ったが、穴馬を自分で選ぶことにした。前走でダートから芝に転戦して好走したスターペスカンタとスズカディープに注目。フロック視されて今回も人気がないが、意外に芝でもやれる可能性があると判断。そして最終的にスズカディープを切ってスターペスカンタの複勝とワイド流し。結果は、キセキが完勝。2着に来たのはスズカディープの方。両方買ってりゃよかったじゃん……。

2回福島5日10R信夫山特別

ここで宣言した通り、ワイルドダンサーの単複とワイド流しを購入。それに加えて、エアピザレーも怪しいと思ったし中京8Rの反省を生かし、エアピザレーからもワイドを流す。

結果、ワイルドダンサーはなかなか強いところを見せ、単複いただき!と思った瞬間、内からスルスル伸びてくる馬がいた! 買ってないデルマサリーチャンだ……武士沢がここで300勝達成! おめでとう! くそう……。複勝と、サブライムカイザーとのワイドは的中。複勝をもっと厚く買っておくべきだった。今度はエアピザレーからの馬券が余計だった。

3回中京6日10Rシンガポールターフクラブ賞

1000万条件の芝2000mに15頭。なかなかの好メンバーがそろったので予想のしがいがあった。ウオッカの娘タニノアーバンシーが人気。

現級勝ちがあり、中京のコース実績もあるカラビナとキンショーユキヒメを軸に3連単フォーメーションで攻めたかったが、頭数を絞り切れなかったので穴馬を選ぶことに注力。 人気の盲点になっている気配があったのがカレンラストショー。現級に昇格してから2着、3着と好走していてそれぞれ5番人気、4番人気に支持されていたのに、他にいいメンバーがいるから8番人気。中京でも4戦して1勝、着を外したことがなくコース適性もばっちり。先行できる脚質も好ましい。というわけで、単複とワイド。ワイドの相手はカラビナとキンショーユキヒメのほか、やはり人気の盲点っぽく見えた4歳牝馬フロムマイハート。

ややスローの平均に流れるペースを、タニノアーバンシーは離れた2番手から追走、そこからさらに離れた3番手をカレンラストショーが続く。ウオッカの娘にはお誂え向きの流れに見えたが、案外伸びなかった。カレンラストショーは期待通りの伸びで、勝ち切るまではいかずキンショーユキヒメに差し切られたが2着を確保、フロムマイハートも意外に伸びてきて3着。複勝とワイド2点が的中。

第53回農林水産省賞典函館記念

週半ばではダンツプリウスを推したものの、やはりここ4戦のうち2戦で殿負けという事実から確信を持てずにいた。しかし近年圧倒的な良績を残している内枠に入ったこともあり、手を広げずに単複だけを買っておいた。

徹底先行が3頭いるはずだと思っていたが、ヤマカツライデンが大外枠からハナを主張し、ついて行ったのはパリカラノテガミという意外な展開。中団の外にいたルミナスウォリアーが(コースロス以外は)何の不利も受けない完勝。戦績データからは買えたのに、6枠だというだけで切っちゃった。普段あまり枠順は重視しないのに、悔いが残る買い方をしてしまった。

マイネルミラノはなぜもっと前に行かなかったんだろうなあ。

2回函館4日12R北海ハンデキャップ

1000万条件の芝2600mに12頭。同じクラスでも中京10Rシンガポールターフクラブ賞とは違って、こちらは現級勝ちが2頭だけで低調なメンバー。 前走500万条件の同距離をレコード勝ちしたメイショウガーデンが人気を集めていたが、降級前はこのクラスで通用しているとは言い難かったので軽視。狙ったのは6歳の銀髪芦毛シークレットパス。函館の同距離で1勝した実績があり、稍重から重馬場でもそこそこ走っていて、3着になら来る可能性があると思った。

しかし勝ったのは5歳せん馬のクラシックエース。1000万条件では3戦して2秒以上離されての負けが2戦と、とても足りないように思ったので最初から馬券候補に入れなかったが、函館での実績だけは抜群で、3戦して2勝2着1回とパーフェクト連対だったんだよね。一応根拠はある。しかしこれは買えなくてもしょうがない。 シークレットパスは4着。惜しい!と言いたいところだけど、3着からは2馬身離されたのでそれほどでもないか。

2回福島5日10R信夫山特別の予想

1000万下福島の芝2600mのハンデ戦に10頭。このクラスですでに頭打ち感のあるメンバーがそろった。

1600万下でも走った経験があるのは7番マシェリガールと10番ネイチャーレットの2頭。前者は2歳時にオープン特別を勝ってしまったためにそのクラスを走らざるを得なかったもので、降級しても上位に来るのは厳しいだろう。とは言っても、降級初戦の前走は10着だが0秒6差でそんなに悪くない。後者はこのクラスで一度勝っているし、福島の芝では1戦1勝なので有力と言っていいだろう。トップハンデで57kgを背負うのがネックか。

500万下を勝って臨むのが3歳の4番サトノシャーク。前走は横綱相撲だったし、レコードに0秒3差という好時計だった。消す要素はなさそうに思える。里見治氏のこの世代の所有馬では期待度はそんなに高いほうではなさそうだが、福島で勝ち上がるのがお似合いのような気もする。

狙ってみたいのは5番ワイルドダンサー。4月に500万下を勝って、前走の是政特別が昇級初戦で3着に好走。この2戦を含め、これまでダート戦を使われてきて、芝は2年前、3歳500万下東京の1600mのみ。ここでダイワエキスパートに0秒1差の4着だから適性がないわけではないだろう。切れる脚はないがバテずにジリジリ伸びるのが長所で、芝の長距離は合っているかもしれない。ワイルドワンダー産駒は数が少なくて、まだ芝のレースを勝った馬はいないが、この馬はすぐ下にステイブラビッシモがいて血統的には芝で走ってもおかしくない。単複とエアピザレー、サトノシャーク、サブライムカイザー、ネイチャーレットへのワイド。

第53回農林水産省賞典函館記念の予想

巴賞の予想のときにラッキーゲランのことを書いたが、1年前の函館記念のときも同じことを書いていた……。

「今週の函館のメインは何じゃ」

「巴賞よ」

「わしが若い頃にラッキーゲランというあんまりラッキーじゃなかった馬がおってな……」

阪神3歳ステークスを勝ってから1年休養して鳴かず飛ばずだったのが、巴賞、函館記念毎日王冠と3連勝したんでしょ。もう500回ぐらい聞いたわ」

さて、巴賞と函館記念の関係を、前者のペースから考えてみることにしよう。ここ5年のうち、巴賞から函館記念に臨んだ馬が3着以内に複数入っている年がある。2012年と2016年。この2回の特徴は、巴賞の最初の4ハロンと最後の4ハロンの差が0秒4以内だったこと。今年も最初の4ハロンと最後の4ハロンがともに47秒2で、似たようなイーブンペースだった。ということは、頭数が少なくて低レベルだったように思えるけれども意外にレベルは高かったのかもしれない。巴賞組は6頭で、複数が3着以内に来るかどうかはなんとも言えないが。

というわけで狙いはダンツプリウス。昨年のニュージーランドトロフィーを勝って以来ぱっとしないし、ここ5戦で2回も殿負けを喫していて信用ならないが、前走は久しぶりに入着(4着)。粘りが戻ってきているかもしれない。徹底先行型が複数いる顔ぶれなので、展開にも恵まれるかもしれない。複勝は買える。

七夕賞の反省

昨日の予想通り、マルターズアポジーを思うように逃げさせない鉄砲玉役をフェイマスエンドが買って出た。JRA発表のラップタイムは 12.0 - 10.5 - 11.4 - 12.2 - 11.9 - 12.0 - 11.6 - 11.8 - 11.9 - 12.9 となっていて、やはりこのペースで逃げてはマルターズアポジーも2000mを乗り切れなかった。3コーナーからズルズル後退して11着。

マイネルフロストが勝ったかと一瞬思ったが、ゼーヴィントが差して1着。狙ったフェルメッツァは、位置取りは勝ち馬と同じようなところだったが、反応が悪かったのか3コーナー手前から激しく手が動く始末。大敗を覚悟したがそれなりに粘って5着。1000万下を勝ったばかりで格上挑戦のソールインパクトが3着。しかしこの馬がフェルメッツァより人気で7番人気だったんだよね。馬券うまい人が多いんだなあ。

実績から考えても、新潟大賞典のペースがマルターズアポジーの典型的なパターンに似ていたことを考えても、マイネルフロストは買えたはずだったが、一枚力が落ちるフェルメッツァのほうを選んでしまうあたりが自分はどうにも詰めが甘い。

第53回七夕賞の予想

夏の荒れるハンデ重賞。しかし今年は少なくとも展開面での予想はしやすいと思う。強い逃げ馬マルターズアポジーがいるからだ。

マルターズアポジーが強い勝ち方をしたのは、2月の小倉大賞典だろう。ハロンごとのラップは12.2 - 11.1 - 11.5 - 11.4 - 11.4 - 11.7 - 11.7 - 11.9 - 12.9となっていて、どこで息を入れたのかわからないほどのハイペースを作り出して後続を完璧に抑えた。その前の福島記念では4ハロン目が12秒8と緩んでいて、つまり2コーナーから向こう正面の辺りで息が入っている。この2レースを含め、この馬の逃げは2ハロン目が11秒台前半と速い上に次の3ハロン目もそれほど緩めないで12秒台前半か12秒を切るぐらいのハイペースにするのが特徴だ。おそらく今度も基本的にはそういう流れになるはず。ただし、小倉大賞典のような走りでは、いかに強い逃げ馬とは言え1ハロン長い今回はゴールまではおそらく持たない。したがって福島記念のように息を入れるところを作りたいだろう。逆に他の馬はそこを防ぐ作戦が必要になる。シルクレーシングの馬が3頭出ていて、その中ではゼーヴィントに勝ってほしいだろうから、パドルウィールかフェイマスエンドがハイペースを維持する役を担わされるだろう。

というわけで、好位から後ろに位置する馬の中で、マルターズアポジー的なハイペースを経験し上位に来たことのある馬が有利と考えられる。本命はフェルメッツァ。福島民報杯がそういう流れだった。この馬の単複。ワイドと馬連ゼーヴィントマイネルフロスト、スズカデヴィアス、パドルウィールに流す。