悔いのない馬券を

競馬予想の思考過程の備忘録として

2回函館4日11R函館記念(GIII)

先週の振り返りもしないうちにまた週末が来てしまった……。なかなかブログ更新のペースがつかめない。

さて今週の重賞は、荒れると評判の函館記念。思い出すのはラッキーゲランだけどもう26年も前のことだ。近年は巴賞と函館記念の成績は結びつかないケースの方が多くなっているが、この馬は巴賞・函館記念毎日王冠と3連勝で天皇賞(秋)に臨んだ。結果は大敗で、3歳(当時の馬齢の数え方で現在なら2歳)のG1を勝っているのに脇役イメージの強い馬だった。貴公子然としたルックスもあまり強さを感じさせなかった一因かも。その2年前にサッカーボーイ函館記念をレコード勝ちしていて、当時は札幌競馬場がダートコースしかなかったのもあって日程も今とは違っていて、マイラー寄りの資質の持ち主の舞台という印象があった。

近年の傾向を見ると、目黒記念から少し間を空けてここに出てくる馬の活躍が目立つ。サマー2000シリーズというのがどういう位置づけのレース群なのかよくわからないけれど、マイラーのスピードよりもクラシックディスタンスで活躍する底力を要求されるようになっているのではないだろうか。ラブイズブーシェダービーフィズというここ2年の勝ち馬のイメージはそれに近い気がする。といってこの両頭がその後に王道路線で活躍したわけではないし、札幌記念なんかと比べたら函館記念はそれほどでもないかもしれないが。

今年の出走馬には目黒記念組がおらず、前走が巴賞というのが7頭もいる。久しぶりに巴賞組から勝ち馬が出るのかもしれない。となるとあそこで強い勝ち方をしたレッドレイヴンの連勝か。あるいは今度は別の馬が負かすとしたらロスの大きかったマテンロウボスだろうか。しかしどちらも何となくぴんと来ない。

狙ってみたいのはトゥインクル。全5勝を2400m以上で挙げているので距離不足が懸念されるが、むしろハイペースの消耗戦になるという見通しに立つとさほど不利な条件とは言えないだろう。昨年の夏に函館と札幌で連勝したときの末脚の爆発力を見ても、このメンバーでも見劣りしないように思える。ここ10年で4枠より外からは勝ち馬が出ていないのはやや気になるが、1枠からも出ていないわけだし、あまり神経質になることもないだろう。14番の単複と、ほかの有力馬へのワイドを少々買う。