悔いのない馬券を

競馬予想の思考過程の備忘録として

第53回七夕賞の予想

夏の荒れるハンデ重賞。しかし今年は少なくとも展開面での予想はしやすいと思う。強い逃げ馬マルターズアポジーがいるからだ。

マルターズアポジーが強い勝ち方をしたのは、2月の小倉大賞典だろう。ハロンごとのラップは12.2 - 11.1 - 11.5 - 11.4 - 11.4 - 11.7 - 11.7 - 11.9 - 12.9となっていて、どこで息を入れたのかわからないほどのハイペースを作り出して後続を完璧に抑えた。その前の福島記念では4ハロン目が12秒8と緩んでいて、つまり2コーナーから向こう正面の辺りで息が入っている。この2レースを含め、この馬の逃げは2ハロン目が11秒台前半と速い上に次の3ハロン目もそれほど緩めないで12秒台前半か12秒を切るぐらいのハイペースにするのが特徴だ。おそらく今度も基本的にはそういう流れになるはず。ただし、小倉大賞典のような走りでは、いかに強い逃げ馬とは言え1ハロン長い今回はゴールまではおそらく持たない。したがって福島記念のように息を入れるところを作りたいだろう。逆に他の馬はそこを防ぐ作戦が必要になる。シルクレーシングの馬が3頭出ていて、その中ではゼーヴィントに勝ってほしいだろうから、パドルウィールかフェイマスエンドがハイペースを維持する役を担わされるだろう。

というわけで、好位から後ろに位置する馬の中で、マルターズアポジー的なハイペースを経験し上位に来たことのある馬が有利と考えられる。本命はフェルメッツァ。福島民報杯がそういう流れだった。この馬の単複。ワイドと馬連ゼーヴィントマイネルフロスト、スズカデヴィアス、パドルウィールに流す。