悔いのない馬券を

競馬予想の思考過程の備忘録として

第53回農林水産省賞典函館記念の予想

巴賞の予想のときにラッキーゲランのことを書いたが、1年前の函館記念のときも同じことを書いていた……。

「今週の函館のメインは何じゃ」

「巴賞よ」

「わしが若い頃にラッキーゲランというあんまりラッキーじゃなかった馬がおってな……」

阪神3歳ステークスを勝ってから1年休養して鳴かず飛ばずだったのが、巴賞、函館記念毎日王冠と3連勝したんでしょ。もう500回ぐらい聞いたわ」

さて、巴賞と函館記念の関係を、前者のペースから考えてみることにしよう。ここ5年のうち、巴賞から函館記念に臨んだ馬が3着以内に複数入っている年がある。2012年と2016年。この2回の特徴は、巴賞の最初の4ハロンと最後の4ハロンの差が0秒4以内だったこと。今年も最初の4ハロンと最後の4ハロンがともに47秒2で、似たようなイーブンペースだった。ということは、頭数が少なくて低レベルだったように思えるけれども意外にレベルは高かったのかもしれない。巴賞組は6頭で、複数が3着以内に来るかどうかはなんとも言えないが。

というわけで狙いはダンツプリウス。昨年のニュージーランドトロフィーを勝って以来ぱっとしないし、ここ5戦で2回も殿負けを喫していて信用ならないが、前走は久しぶりに入着(4着)。粘りが戻ってきているかもしれない。徹底先行型が複数いる顔ぶれなので、展開にも恵まれるかもしれない。複勝は買える。