悔いのない馬券を

競馬予想の思考過程の備忘録として

1回札幌4日12R藻岩山特別の予想

日曜の札幌12Rは1000万下の芝1800mのハンデ戦。12頭。

昇級馬が5頭いる。そのうちのナイトオブナイツだけが負担重量56kgで、ほかはいずれも52kgとなっている。 基本的には500万下からの昇級馬は4歳牡馬なら54kgで、3歳と牝馬は2kg減というハンデになるはず。ナイトオブナイツは異常に高評価だと思うが、降級前に1000万下で5戦して最低着順が7着、最高が2着と安定した成績を残していたのと、やはり前走の勝ち方が高く評価されたものだろう。その前走、恵山特別の勝ちタイムは1分46秒1で、翌日のオープン巴賞を0秒4上回り、1回函館では2番目のタイム。最後の3ハロンで全体のラップが尻上がりに加速していく中で2着に4馬身の差をつけた勝ち方も強烈。祖母の弟がフジキセキという良血が本格化したか。単勝を買う。

相手としては、函館で逃げて勝ち上がったブレイクマイハートに注目している。勝ちタイムは1分46秒7で、レコード連発の高速馬場だった開幕週としてはあまり特筆すべきものではなさそう。翌日のクロコスミアが1分45秒7で1秒の差があった。しかし札幌と函館でそれぞれ1戦1勝と洋芝に適性を見せているのが心強い。必ずしも逃げなくていいみたいだし、ナイトオブナイツとのワイドは買っておきたい。

〔追記〕

ブレイクマイハートは出走取消。ナイトオブナイツの単勝だけ買うことにする。

第53回農林水産省賞典小倉記念の予想

サマー2000シリーズ第3戦。過去5年の記録を見ると、勝ち時計もペースも上位馬の臨戦過程もけっこうバラバラで、傾向がつかみにくい。

どちらかというとハイペースになる年が多いだろうか。しかし今年は13頭と少ないし、どうしても逃げたい馬もいないようなので、どれかが押し出されるように先頭に立つがペースはゆるくなるという展開になるかもしれない。

人気にはなると思うが一番安定感があるのはストロングタイタン。小倉では4戦3勝、唯一負けたのが重賞の小倉大賞典で、0秒5差なので大負けはしていない。前走は中京でレコードを塗り替える快勝。1番人気がずっと勝ってないのは気になるが、まあ3着以内には来るだろう。

穴として狙っていたのは、七夕賞でも注目したフェルメッツァだが、複勝圏内に来る可能性はあるという程度の実力だと思うので、単勝6番人気で複勝もかなり売れてる現状では買えない。

同じ七夕賞に出ていた組の中では、人気とのバランスでヴォージュがよさそう。この時は重賞初挑戦で3番人気だったのに敗戦で評価を落としているが、ハイペースに巻き込まれる(というほどではなく離れた3番手だったが)展開の不利もあって0秒7差なら、悲観することもないだろう。今回は展開に恵まれそう。血統的にも、父系サンデーサイレンス(父がナカヤマフェスタ)、母系にRobertoが入り(母の父タニノギムレットノーザンダンサー系もそこここにいるというのは近年の好走馬の傾向に合致しているように思う。単複と、ストロングタイタンとカフジプリンスへのワイド。ワイドはこの3頭のボックスでもいいかな。

2回新潟3日10R信濃川特別の予想

土曜の新潟10Rは1000万下の芝2000mのハンデ戦で14頭立て。

半数が前走で500万下を勝っての昇級戦で、現級勝ちのある馬がいないという興味深い顔ぶれがそろった。

有望なのは1番ブラックプラチナムと5番キセキか。 キセキは前走の中京で最後方から豪快に差し切った脚が印象的。この時の勝ち時計は1分59秒1で、同日のストロングタイタン1分58秒3というレコードにはかなわないが、3回中京では2番目で、翌日の1000万下キンショーユキヒメの1分59秒6を上回る。 ブラックプラチナムも2連勝中でどちらも強い勝ち方だった。

キセキの単勝と、ブラックプラチナムへの馬単馬連をまず買おう。

しかし他にも魅力のある馬がいる。

10番レントラーは長く低迷が続いていたが、去勢明け2戦目の前走は逃げて直線でいったんシャドウマリアに先に出られたが差し返すという味のあるレースだった。まあ、キャロットなので人気が先行しがちではあるが……。

11番ビービーガウディ。前々走、新緑賞での末脚は目立った。新潟で持ち味が生きそう。 14番サーレンブラント。これも同様に東京での勝ちっぷりがよかった。岩田らしい騎乗で、昇級してどうかというのはあるが。

この3頭を絡めて買ってもそんなにつかないかな。

7月29日・30日の馬券の反省

この土日は全部で6レースの勝馬投票券を購入した。

2回新潟1日10R古町特別

1000万下の芝1600mに12頭。ストーミーシーの単複のみ。両方的中(単勝440円、複勝160円)。

トーミーシーは1勝馬で重賞2着があるのでこのクラスにいるが、この先どれほどの勝ち星を積み上げていけるのか見極めるのが難しいタイプだと思っていた。前走の江の島特別のレースぶりは悪くなく、陣営が江田の消極的なレースぶりに業を煮やしたので追える大野に乗り替わったという話をどこかで読んだので、単複を買ってみた。狙い通り、いい脚を使ってくれた。

2回新潟1日11R佐渡ステークス

1600万下の芝2000mに10頭。グランドサッシュの単複と、マローブルーとレッドルーファスへのワイド。複勝のみ的中(210円)。

グランドサッシュという馬は芝では東京の青嵐賞を一昨年と昨年の2回勝っている。というかこのレースしか勝ったことがない。そして去年と今年のジューンステークスで共に5着。年間のサイクルが決まっている感じ? ということは、その次のレースとして去年は日本海ステークスで3着だった。今年も……と思って複勝で勝負、穴っぽいところへワイドを流してみた。しかし相手に選んだ2頭が振るわなかった。複勝も案外安かった。

1回札幌1日12R阿寒湖特別

1000万下の芝2600mに8頭。 上のクラスでも好走していた降級馬ステイパーシストは強いと思ったが、勝ってこのクラスに据え置きのウインヴォラーレも前走の勝ちっぷりがよかった。プラス16キロと大幅な馬体増があったが、去年未勝利を脱出して5か月休んで札幌で2連勝を決めた時も24キロ増だったのでむしろ好材料。単複。3着で複勝のみ的中(140円)。

1回札幌2日9R北辰特別

500万下の芝2000mに8頭。 最近はこのクラスに手を出さないようにしているが、前走1番人気だったフォーラウェイが人気を落としていたので単複を購入。前走の臥牛山特別は平均ペースの逃げを悠長に後方で待機するポカがあり、デキ落ちがなければ上位に来ることは可能と判断した。しかし4着で不的中。

2回小倉2日10R不知火特別

1000万下の芝1800mのハンデ戦。狙いはトウカイシェーン。現級勝ちがあり、小倉も2勝、5着1回(0秒8差)と得意。前走は重賞の福島牝馬ステークスに格上挑戦して0秒7差の8着とまずまず。 単複に加え、トウカイシェーンとサウンドアプローズの2頭を軸にタニノアーバンシーとサトノケンシロウへのワイドフォーメーション(5点)。これはちょっと自信があった。

コパノマリーンが大逃げからそのまま押し切り、トウカイシェーンは離れた3番手追走から後続の餌食になる形で6着に終わった。サウンドアプローズ11着しんがり負けでどれも不的中。

1回札幌2日11Rクイーンステークス

予想は昨日書いた通りだが、買った馬券はクインズミラーグロの単複、ワイド流しの相手としてシャルール、マキシマムドパリ、クロコスミア、アドマイヤリードの4頭。

逃げたのはクロコスミアではなくアエロリット。しかもかなりのカマし逃げになった。ラップタイムは12.2 - 11.2 - 11.8 - 11.6 - 11.5 - 11.9 - 12.1 - 11.5 - 11.9で、12秒台が2回しか出現せず、福島牝馬ステークスよりも高レベルだったのではないか。

クインズミラーグロはいつになく鋭い末脚を見せたと思うが、やっぱり3着。複勝のみ的中(390円)。

アドマイヤリードは道中クインズミラーグロとマキシマムドパリの間にいたが、大外を回ってそれなりの伸びは見せたけど前が止まらなかったという感じか。

第65回北海道新聞杯クイーンステークスの予想

ここ5年の当レースのラップを見ると、大きな特徴があることに気づく。2ハロン目と3ハロン目の差が小さいことだ。 昨年の場合は11.6 - 12.4で実は当てはまらないが、2015年11.6 - 11.6, 2014年11.3 - 11.5, 2013年(函館開催)11.5 - 11.6, 2012年11.4 - 12.1 (この年も当てはまらない)となっている。そして上がりの2ハロンの差も小さい。こちらは例外がない。

  • 2016年 11.2 - 11.5 (0.3)
  • 2015年 11.6 - 11.8 (0.2)
  • 2014年 12.4 - 12.2 (0.2)
  • 2013年 12.3 - 12.5 (0.2)
  • 2012年 11.7 - 11.8 (0.1)

このパターンは福島牝馬ステークスに似ている。福島牝馬Sを経由してここで3着以内に好走した馬が過去5年でのべ6頭いるように、連動性が高いのもうなずけるところだ。

今年の福島牝馬Sのラップは2ハロン目と3ハロン目が11.1 - 11.4で、上がりの2ハロンは12.1 - 12.2だった。クイーンSもおそらくこれに近い数字になる。近いレースで似たラップを経験しておくのはプラスだろう。クイーンS出走馬で福島牝馬Sに出ていたのはエテルナミノル、クインズミラーグロ、クロコスミアの3頭。どれも穴っぽくていい感じだ。

血統面では、グレイソヴリン系、特にカロの血を引く馬の活躍が目につく。シャルール(2016年2着)、ダンツキャンサー(2016年3着)、キャトルフィーユ(2014年1着)がこれに当てはまる。今年の出走馬ではシャルールのほか、クインズミラーグロも母の父がカロの直系 In Excess だ。

というわけで、本命はクインズミラーグロ。単複とワイド流しをクロコスミア、シャルールへ。強いのはアドマイヤリードだと思うけど。

7月22日と7月23日の馬券の反省

3回中京・2回福島・2回函館の最終週だった。

3回中京7日10R長久手特別

勝ったのはワントゥワンのほう。ペースは緩かったが最後方から内ラチ沿いを進み、4コーナーでは先頭集団の直後ぐらいの位置に。今思えばこれが中京記念の試走だったのかもしれない。 レオナルドは伸びず4着。

狙ったブリクストは直線でテレビ中継のアナウンサーまで「ブリクストは前が壁」と言ったほどの詰まり方で11着。

2回福島7日10Rいわき特別

戸崎騎乗のミッシングリンクが逃げ、2番手につけたコスモナインボールが抜け出して勝った。狙ったウインマハロは3コーナーから激しく手が動き、8着に惨敗。全体のペースが上がるときに押し上げようとしても無理だろう。

3歳牡馬ではミッキースワローが先着したが3着まで。

3回中京8日9R渥美特別

土曜日が2レースとも的中しなかったので、資金を少し増やそうと思って中京の500万下芝2200mのレースにも手を出してみた。 狙いはデムーロ騎乗のブラックカード。前走は未勝利戦を勝っての昇級初戦で、前半で鞍上とケンカするようなところがあり、直線でも進路を外に切り替えるロスがあって0秒4差だった。デムーロへの乗り替わりなら確勝だろうということで、単勝馬単2点。 しかし、その前走で乗っていた森裕太朗が導くラウレアブルームが大逃げを打ち、内をすくったタガノシャルドネも捉えきれずに3着まで。資金はむしろ減った。

2回函館6日10R松前特別

クラウンディバイダが平均ペースで逃げ、バルデスは最後方から。1コーナーあたりでは引っかかる様子も見られたが最内を無理なく追走、3コーナーから大外に出してかなりのコースロスがありながら最後は2馬身近く突き放す完勝。先週の函館記念の勝ち時計が2分1秒2だったのに対して、当レースは2分1秒6と、タイムも優秀だった。秋の3歳重賞でも活躍が期待できそう。結局ワイドは買わずにこの馬の単勝だけにしたので230円が的中。今週は当たったのこれだけ。ワイドのボックスにしてたら的中なしで終わるところだった。

オリエントワークスは中団前目から。いつものように手応え悪く直線を向いたが、そこからしごいても伸びず7着。前走で覚醒したわけではなかったみたい。

第65回トヨタ中京記念

逃げたのはウインガニオンではなくトウショウピスト。ウインガニオンは離れた2番手を進み、早めに交わして最内に進路を取って後続を寄せつけない2馬身半差の完勝。馬場の適性もあったようだ。これで中京コースでは3戦全勝。ムーンクレストをコース適性上位と見たが、さらに上がいた。ローテーションとコース実績を素直に評価すればこの馬だったんだよなあ……。先行馬が不利なレースという先入観に惑わされてしまった。

ムーンクレストは5,6番手という位置取りで、直線に向いた時は3着あるかもと思ったけどそんなに甘くなかった。6着。

ブラックムーンはロスのない競馬だったが、今日のところは前を行く馬が強かったのだろう。

第65回トヨタ賞中京記念の予想

中京記念ってもう65回目なのか。その割には条件がコロコロ変わるので位置付けがわからない。

荒れるレースということになっているが、要するに位置付けがよくわからないサマーマイルの1戦なのでいろんなタイプの馬が出てくるということだろう。今年もダービー馬ワンアンドオンリーが復活を懸けて出走するが、狙い通り距離短縮が当たったとしてもそれは今回じゃない気がする。毎日王冠あたりじゃないのか。

荒れる前提では考えないつもりだったが、狙っているムーンクレストは最低人気。前走の米子ステークスも実質しんがり負けだし、その前も11着で冴えないから当然かもしれないが、その前は3着に入っている。昨年秋に準オープンを勝ってG2スワンステークスに挑戦したらいきなりサトノアラジンの5着(0秒4差)と好走しているわけで、重賞で力が足りないとは思えないし、中京では4戦して2, 0, 1, 1という成績でコース適性なら上位。複勝圏内から唯一外れた2015年7月の有松特別でも、とても届かない位置から追い込んで勝ち馬とはタイム差なしの4着だった。今回は外枠なので周囲を気にせずのびのび走れるはず。買ってみる価値はあるだろう。単複と、この馬が来るなら先行勢は壊滅していると思うのでブラックムーンとのワイド。