悔いのない馬券を

競馬予想の思考過程の備忘録として

第23回NHKマイルカップの予想(枠順決定前)

今度は前哨戦の結果を検討に加えてみよう。優先出走権が得られるレースは従来からのニュージーランドトロフィーのほか、今年から施行時期を移したアーリントンカップも加わった。NHKマイルカップのレーティングが低くてG2への格下げの危険もあることから、レベルアップを図るという趣旨らしい。

出走馬のレベルはアーリントンカップのほうが高そうだけど、レースのラップを見るとニュージーランドトロフィーのほうも2ハロン目から11秒台が3回続いてややハイペースながら最後3ハロンでは尻上がりに加速していくという変わったラップになっていて、興味深い。この難しい流れを好位でしのいで3着に入ったデルタバローズは高く評価したい。

アーリントンカップは2ハロン目が10秒8と速いが、まあふつうのハイペースのレース。勝ち時計は古馬の重賞である阪神牝馬ステークスを上回り桜花賞と0秒3差なので、期待された水準はクリアしたといえるだろう。上位馬は素直に評価できそうだ。

今年は皐月賞からこのレースに向かう馬がゼロになったのが珍しいが、桜花賞からの巻き返しを狙う馬は今年も複数いる。中でもプリモシーンは、出遅れて直線も前が詰まってほとんど勝負に参加できなかったけれど最後にそれなりの伸びを見せていたので、ここでは有力視してよさそう。ただ、こういうタイプの馬が勝ったりしてしまうとレーティングには悪影響ではないのかという心配がある(我々が心配してもしょうがないことではあるけれど)。

ほかにはテトラドラクマクイーンカップ、ギベオンの毎日杯、ミスターメロディのファルコンステークスだが、どれもそんなに高いレベルという印象は受けなかった。クイーンカップは相手に恵まれた感があるし、毎日杯はスロー。ミスターメロディは強かったが、最後は他馬に差を詰められているし。

というわけで成績と血統から買いたい馬券は今のところ、タワーオブロンドン、デルタバローズ、パクスアメリカーナ、プリモシーンのワイドをボックスかなあ。デルタバローズは人気ないようなので来ることを祈るが、馬連の4頭ボックスでデルタを外してギベオンを入れるという手もあるかな。