悔いのない馬券を

競馬予想の思考過程の備忘録として

第84回日本ダービーの反省

第84回日本ダービーは歴史的なスローペース。その中を向こう正面1000m通過地点あたりから押し上げていったルメール騎乗のレイデオロが、スワーヴリチャード以下後続の追撃をしのいで完勝。スローにはまるレースというのは、そのペースを利して上位にきた馬を買っていない限り退屈なものだが、今回は見応えがあった。

馬券(予想)はアルアインペルシアンナイトの単勝を買っていて、後者に力点を置いた配分だったのだが、レース中はアルアインを応援していた。3番手につけてペースは緩く、これはもらったと思ったが……。4コーナーを回って直線を向いたときはなぜかポジションを落としていた。ルメールが動いたとき松山はまだ早いと思ったのだろうか。ペルシアンナイトの戸崎は、ルメールの後ろから同じように上がっていったが直線ではあまり脚が残っていない感じだった。両者とも、末脚の持続力が必要とされる勝負には向いていなかったのかもしれない。

スワーヴリチャードはともかく、レイデオロはわりと高く評価していたつもりだったのに結局買い目には入れていなかったのは大いに反省しなければならない。一般の競馬ファンはやはり上手で、最終的には2番人気である。軽視したのは、これまでに勝ってきたレースの評価を見誤ったからだ。特に、ホープフルステークスJRAが過大評価して無理にG1に昇格させようとしているという思い込みによって目を曇らされたためだと思う。そういう邪念があっては勝てない。