悔いのない馬券を

競馬予想の思考過程の備忘録として

第155回天皇賞(春)の予想(前日版)

枠順はキタサンブラックが3番、サトノダイヤモンドが15番と2強が内外に分かれた。内枠有利とされながらも前日売りで単勝1番人気に推されているのはサトノダイヤモンドのほうで、競馬ファンの見識の高さを感じる。

しかし、水曜日の時点での予想を変える必要は感じないので、キタサンブラック単勝で勝負するつもり。

ただし、2強で決まったとしても馬券の対象は必ずもう1頭いる。それを見つけたい。

水曜日には、メジロマックイーントウカイテイオーのことを書いたが、ナリタブライアンマヤノトップガンの2強対決という年もあった。1996年だ。この時もやはり両雄並び立たずで、勝ったのはこの2頭ではなくサクラローレル。今回これに近い存在はシャケトラだが、日経新春杯日経賞はともにロスの多い不安定な競馬で、素質だけでここまで来た印象。3200mのG1を同じように走っては乗り切れないだろう。前走は「近くにゲート入りの悪い馬がいてその様子にイライラしていた」という情報があり、今回は1番なので真っ先にゲートに入らなければならないという不安材料もある。これで好走したらすごい馬だけど……。

といって他に勝負づけがまだ済んでいない新星も見当たらない。

となると、3番手候補のうちどれかを選ぶしかない。日経賞のレースぶりからは10番アドマイヤデウスが狙えそうだが、どういうわけかG1になるとまったく歯が立たず、最高着順が天皇賞(秋)でのモーリスの6着。買えない。

あるいは16番レインボーライン菊花賞で2着だからコースも距離も向くだろう。買わない理由はないのでは。

あと6番シュヴァルグラン。こちらは単勝4番人気なので買いづらいが、過去5年間で3着以内に来たのべ15頭のうち6頭を占めるハーツクライ産駒。去年も3着だし、外しづらい。 ほかにアルバートとか、復活を期すゴールドアクターディーマジェスティなどもいるが、あまり手を広げては的中しても利益が出ない恐れがあるので、3連複はレインボーラインシュヴァルグランに絞りたい。

特にアルバートは迷うところ。ペルースポートにさかのぼる有力な牝系で、平出貴昭『覚えておきたい日本の牝系100』では「“G1まであと少し”の社台牝系」とされていて、ラブリーデイが出たので続々と壁を破る馬が出てくるかもしれないという気もするが、G1はこれまで3戦していずれも着外なので今回もチャンスは薄いだろうと思った。