悔いのない馬券を

競馬予想の思考過程の備忘録として

オグリキャップの番組(見てない)

周囲で『プロフェッショナル・仕事の流儀』のオグリキャップ特集がそこそこ話題になっていた。残念ながら見てないので何も語ることはないのだが、「オグリキャップまで「格差」を語る材料にされてしまうのか……」というブログ記事を読んで思うところはあった。

岡部幸雄元騎手が、オグリキャップのことを「大レースでも、いつも通り、淡々と仕事をする馬だった」と振り返っていた。

周囲の人はあんなに興奮していたのに。

ここだ。あの精神力の強さというのはどこから来ていたのだろうか。受け継ぐ馬は現れるのだろうか。現役で走っている馬の中では、1000万下でそこそこ走っているストリートキャップの血統表で母の父オグリキャップの名を見かけるぐらいだが、気性は母から伝わるという話もあるし、血脈を継ぐ馬に期待するのは難しそうだ。

オグリキャップを乗りこなせなかった2人の騎手のことも思い出す。

大ベテラン増沢末夫天皇賞(秋)6着、ジャパンカップ11着だった。追える騎手ではなかったし、乗る前からダメだろうと思っていて案の定だったが、引退レースでの劇的な勝利の伏線を張ったという面は功績として評価できるかも。

その前の宝塚記念オサイチジョージを捉えきれなかった岡潤一郎は若くして不運な落馬事故で亡くなってしまったが、翌年のエリザベス女王杯リンデンリリーで勝って汚名をいくらか返上したことになるのかなあ。先ごろ京成杯を勝ったコマノインパルスの3代母で、血統表の中に名前を見つけて懐かしかった。その宝塚記念での敗因は、手前を替えるよう鞍上がしっかり指示できていなかったことだと武豊が岡に指摘したという記事をどこかで読んだ記憶がある。名馬といえども乗り役によっては能力を発揮できない場合もあるんだということを認識させられたレースだった。