悔いのない馬券を

競馬予想の思考過程の備忘録として

第51回共同通信杯の予想

この5年のうち4年の連対馬がクラシックのタイトルをとっている重要なレースで注目度も高い。しかし今年は11頭立てと比較的少頭数になった……と思ったら、ここ5年で最も出走が多かったのが2014年イスラボニータが勝ったレースで14頭。去年は10頭。今年がことさら少ないわけではない。重要なレースだとわかっていても、冬場のこの時期に出走させるのはなかなか難しいのかもしれない。

少頭数らしく2012年からの3年間は前半スローで後半3ハロンが33秒台といういわゆる上がりの競馬になる傾向が顕著だった。ところが、一昨年リアルスティールが勝ったレース(2着にドゥラメンテ)と去年ディーマジェスティが勝ったレースは前半3ハロンが35秒台で、後半3ハロンは34秒5と35秒6となっていて、ペースが速くなる方向に変化している感じがする。クラシックへの登竜門という特性を意識する陣営が増えて、厳しいレースになる蓋然性が高まっているのではないだろうか。この場合ポイントは最初の3ハロン目のラップタイムで、ここが11秒台になると先行馬が楽をできない厳しいレースになる。

これまでにそういったペースを経験して上位に来たことのある馬が有利と考えられる。 人気の1番スワーヴリチャードと4番ムーヴザワールドが出走していた昨年11月の東京スポーツ杯2歳ステークスがこれに近いラップだった。ムーヴザワールドはデビュー戦も3ハロン目は12秒1と比較的速かった。2013年メイケイペガスターが勝ったときのラップに近く、勝ち時計も1分47秒8とかなり速い。デビュー戦でこれならかなり強い。人気でも外せないだろう。スワーヴリチャードとの比較では、今回はムーヴザワールドを上位に見たい。

人気薄の中では、8番エトルディーニュの前走セントポーリア賞が先行馬には厳しいレースだった。3番手から2着に粘り込んだこの馬も評価できる。というより、勝ったダイワキャグニーの実力を測るレースになるかもしれない。この馬自身は、これまで8戦して1勝のみでクラシックを勝つのは厳しいだろうが、堅実に走っていてすべて5着以内。ここでも馬券圏内に入っておかしくない。スワーヴリチャードとムーヴザワールドへのワイドに加えて、3連単の3着に固定で買っておくかなあ。