悔いのない馬券を

競馬予想の思考過程の備忘録として

第57回京成杯の予想

皐月賞への前哨戦となる中山芝の中距離のレース群の中で、成績が直結するのは弥生賞ぐらいしかないというイメージがあり、この京成杯もその後の活躍馬は出すけれども皐月賞そのものとは関連性が薄いようだ。エイシンフラッシュのように、皐月賞3着でダービーも勝った例もあるが、皐月賞で11番人気、ダービーで7番人気という低評価だったのは、京成杯とクラシック本番の結びつきの弱さを反映したものだったのだろう。

今年もやはり、10番アダムバローズを除いてはすべて1勝馬という実質的には500万下のレースになってしまっており、皐月賞を占うというよりは、ここで上位に来た馬の中で後の活躍馬が出るかどうかを注視していくレースになりそうだ。

また、この2年連続してハービンジャー産駒が勝利しているという点で特異なレースとなっている。ハービンジャー産駒はこれまで4世代が走っているが、今のところ重賞は3勝だけで、そのうちの2勝が京成杯なのだ(ベルーフプロフェット)。数少ないハービンジャー活躍の舞台を今年もものにできるかという点でも注目したい。

今年の出走馬の中でハービンジャー産駒は7番サンティール、9番アダマンティン、14番ベストリゾートの3頭いる。 ベストリゾートはホープフルステークスの際にも注目したが、道中は勝ったレイデオロと同じような位置にいたがスパートをかけるタイミングは少し遅れて、ジリジリとは伸びたが0秒5差の4着。メンバーが落ちるここでは有力馬の1頭と考えていいだろう。 狙いたいのは鹿戸厩舎の牝馬サンティール。9月に中山芝1800mでデビューし0秒7差の3着、2戦目の12月に同じ条件で初勝利。このときにタイムを3秒以上縮めているのは注目に値する。レースぶりも、3番手ぐらいで先行して、直線に向いてから前を行く2頭の間を割って先頭に立つと後続をちぎる一方、という確かな成長を感じさせる強い勝ち方だった。勝ち時計もまずまず。実質500万下と考えれば勝利のチャンスも十分だろう。単複で勝負。3番イブキ、8番コマノインパルス、14番ベストリゾートへのワイドも。