悔いのない馬券を

競馬予想の思考過程の備忘録として

第33回マイルチャンピオンシップの予想

マイルチャンピオンシップがこれまでまだ32回しか開催されていなかったのは意外な気がする。オグリキャップバンブーメモリーをハナ差で交わしたレースが第6回なんて、ごく初期だよ。あのときはあえてオグリの単勝しか買ってなくて熱かったな……。

その頃の記憶があるので、牝馬もわりと勝つ、実績のある堅いところで決まるレースだと思い込んでいたが、近年の傾向を見るとそうでもない。ここで初めてG1を勝ったという馬もここ10年のうち6頭、ここ5年では4頭を占める。まさに充実期に入ろうとしている馬が勝つレースと位置づけることができるかもしれない。

今年の出走馬でG1をすでに勝っているのが3番スノードラゴンスプリンターズS)、6番ダノンシャークマイルチャンピオンシップ)、8番イスラボニータ皐月賞)、16番ミッキーアイルNHKマイルカップ)の4頭。偶然とは思うがいずれも2014年の勝ち星だ。どの馬も賞味期限切れとは思わないが、レースの性格を上記のように規定すれば、勝つのは他の馬だと考えるのが自然だ。

今年のG2を勝っている馬のうち、最有力は2番サトノアラジンだろう。京王杯スプリングカップスワンステークスという前哨戦で2勝。安田記念でもロゴタイプから0秒2差の4着で今年は非常に安定している。内枠なので馬群をさばくのに手間取る可能性はあるが、安田記念で最後の最後にイスラボニータを交わしたように息の長い末脚を使えるから強気に大外を回ってもいいのではないか。 札幌記念を勝ったネオリアリズムは、鞍上がライアン・ムーアだしモーリスを破っているが、平均ペースでレースを支配し切ったのが勝因だろうし、速い流れのマイルではどうだろうか。

G3を勝った馬では関屋記念富士ステークスの5番ヤングマンパワーダービー卿チャレンジトロフィーの10番マジックタイム京都金杯の12番ウインプリメーラ中京記念の17番ガリバルディといったあたりも魅力はあるが、G1を勝つほどではない印象。ただ、マジックタイムロゴタイプサトノアラジンを破っており、やや上に見たい。

悩むのが3歳馬の4番ロードクエストの取捨だ。G3の京成杯オータムハンデは55kgを背負わされたが完勝。レース自体も11秒台前半から中盤が続くハロンタイムで、G3としてはレベルは高かったと思う。前走のG3富士ステークスはスローペースを後方から行って見せ場なく惨敗。信用しづらいタイプかもしれないし、単純に成績を見ると格の壁があるタイプにも見える。

結論としては、サトノアラジンマジックタイムの両頭を1着候補に、イスラボニータとG3組を2着・3着候補にしたフォーメーション馬券で遊んでみる。