悔いのない馬券を

競馬予想の思考過程の備忘録として

第154回天皇賞(秋)の予想

重賞かどうかにかかわらず、レースの格というのを重視する傾向があることは自分でも認識していて、そこからの当然の帰結として、初めてG1を勝つといったケースに対応できないことが多い。たとえば、2年前にこのレースを勝ったスピルバーグなんかは、どうあっても買えないだろう。

今年はどうなるだろうか。

海外を含め、G1を既に勝った経験のある馬が6頭いる。 1番エイシンヒカリ、5番ロゴタイプ、8番モーリス、12番リアルスティール、15番ラブリーデイ。 海外G1しか勝っていないエイシンヒカリリアルスティールは分けて考えるべきかもしれない。

一方、G1を勝った経験はないが、「G1級の能力を持つ」などと称される馬も複数いる。 3番アンビシャス、4番サトノクラウン、9番ルージュバック、14番ステファノスあたりがそうだ。ほかにもいるかもしれない。 実際にG1で勝ち馬から僅差の競馬をしたことがある馬や、前哨戦などでG1馬と互角の勝負をしたことがある馬だ。 しかしこれらの馬がG1を勝つことは意外に難しく、相当な幸運に恵まれないと無理のような気がする。そこに越えられない壁がある馬というのは実際にいる。ここ5年の天皇賞で上位に入った馬でも、ダークシャドウペルーサのほか、国内G1は結局勝つことがなかったルーラーシップなどが思い浮かぶ。

JRAのサイトに載っているデータ分析を見ると、4歳と5歳の勝率が10%で拮抗している。ここまでに挙げた馬のほとんどが4歳か5歳(6歳のロゴタイプラブリーデイが例外)で、勝ち馬がこの中から出る確率は相当高いだろう。ただ、4歳馬がいずれもG1実績に乏しく、危険な人気馬に見えて単勝は買いたくない感じがする。ただしリアルスティールはそれほど人気がないし、海外ではあるがG1を勝っていると考えればむしろ買いか。

ステファノスが来そうな気がしてきた。前走の毎日王冠は内枠だったが、この日は外側のコースの方が伸びていたのに内でなかなか進路が開かず、やっと前が開いたときには外から伸びた馬たちがゴールに到達していた。今回は大外で、それはそれで不利なのだが、15頭立てだから例年に比べたら不利は小さいのではないか。14番の単複。リアルスティールも頭に加えたフォーメーション馬券で3連単も買っておきたい。