悔いのない馬券を

競馬予想の思考過程の備忘録として

第21回秋華賞の予想

秋華賞は例年ローズS組が圧倒的に強いが、レース間隔とコース形態の関連から必然的にそうなっているものだと思っていた。今年は紫苑Sが重賞に格上げになったことで傾向が変わるかもしれないという声もあるが、間隔とコースは変わっていないわけなのでどうだろうか。しかし、確実に変わっているのは出走馬のレベルだろう。秋華賞に出走する18頭のうち紫苑Sを経由した馬が7頭を占める。ローズS組は5頭。これだけを見ても紫苑Sのレベルは上がっていると見ていいだろう。

また、紫苑Sの勝ちタイムは中山芝2000mを1分59秒7で、翌週の1600万下レインボーSの2分00秒4を上回る。 ローズS阪神芝1800mを1分46秒7で、重馬場だったので単純な比較はできないが、前の週には野分特別(1000万下)のノガロ1分45秒8、西宮S(1600万下)のブラックムーン1分46秒3、平場500万下のミエノサクシード1分45秒7といった数字が出ており、それらに及んでいないのは確かである。

今のところ紫苑S経由のビッシュが1番人気だが、以上のようにレースのレベルを比較したうえであの余裕ある勝ちっぷりを思い起こすと、やっぱり買わざるを得ない気がする。 ローズS組では、負け過ぎの感はあってもジュエラーは春の戦績からは押さえておくべきだろう。前走も最後あまり追ってないように見えたので肉体的ダメージはそれほどなさそう。精神的にはわからないが……。 4着のデンコウアンジュは、春には能力的に2枚ぐらい落ちる印象があり、ローズSでのレースぶりもそれほど成長を感じるものでもなかったから、今回買えるのはそれより上位の2頭だけだろう。

あとはミエノサクシード。実績のあまりない鞍上、阪神外回りと京都内回りの違いの大きさ、といったマイナス要因は指摘されるが、少なくとも後者に関しては、ローズS秋華賞のこれまでの連動性を考えるとあまり意味がないのではないか。前走もかなり早めに進出していて、小回りに対応するためのリハーサルはそれなりに積んだものと思う。

結論としては、10番ビッシュと14番ミエノサクシードの馬連とワイド。あと3連複でこの2頭を軸に流す。ビッシュの単勝も買っておこう。