悔いのない馬券を

競馬予想の思考過程の備忘録として

第64回神戸新聞杯の予想

2ちゃんねるの競馬板をまとめたサイトを見ていると、神戸新聞杯のことを「ナリタブライアンがスターマンに負けたレース」として記憶している人がけっこういるらしい。どんだけ平均年齢高いんだよ、と思うが、その気持ちはわからないでもない。でも菊花賞へのステップレースとして神戸新聞杯京都新聞杯の2つが存在していた時代とは違うからなー。

月曜日に書いたように、ここ5年の神戸新聞杯で3着までに入った15頭のうち、8月か9月にレースを使っていたのはトーホウジャッカルサトノノブレスの2頭しかいない。春にクラシックを戦ったエリートたちが秋の緒戦として選ぶレースで、春の序列がわりとそのまま反映されることが多いと解釈できそうだ。といって別路線組にチャンスがないわけでもない。ラジオNIKKEI賞から直行のロードアクレイム(2012年2着)やフレールジャック(2011年3着)もいる。これらもやはり間隔をゆったりとっている。

そう考えると、カフジプリンスのローテーションはよくない。特にこのレースに関しては。7月30日に古馬相手の1000万下を圧勝しているのだから、自信を持ってここに直行すればよかったのではないか。9月にあえて古馬オープン戦に出て消耗させる意味はどれほどあったのだろうか。今回は見送る。来たらごめんなさいだ。

14番サトノダイヤモンドが現役トップクラスの実力の持ち主であることは間違いない。昨年のリアルスティールよりも上だろう。2着と3着の候補を探すレース。春の序列でいうと、ダービーに出走していた馬のうち、7番エアスピネル、12番レッドエルディスト、13番イモータル候補になりうるだろう。イモータルはダービーの着順が最も下だが、距離がバラバラのきついローテーションで精神状態もよくなかったようだし、大跳びで距離が合うかもという意見を見たので(要するに受け売り)。期待はしてないけど来られたらなんか悔しいというだけ。

別路線組では上述の通りローテーションに疑問を感じる馬が多いが、8番ナムラシングンには注目している。皐月賞7着のあと休養に入り、8月に古馬を相手に1000万下を楽勝。こういうステップを踏む馬自体が珍しい。前走はそんなにレベルの高いメンバー構成ではなかったが、勝ちは勝ちだし、皐月賞に至るまでのレースぶりからも、この世代の一線級に次ぐ位置にいると考えてよさそう。

さらに穴馬としておもしろいと思っているのが、4番のロードヴァンドール。体型からは距離がもっと短い方がいいという指摘も見たが、京都2200mで勝っている。阪神2400mは単純に200m延びるというものでもないが、ギリギリ守備範囲ではないか。逃げたときの粘りは光るし、主導権が取れそうな顔ぶれなので3着に入る可能性はあるだろう。3連単フォーメーションで勝負。