悔いのない馬券を

競馬予想の思考過程の備忘録として

第70回朝日杯セントライト記念の予想

セントライト記念って「朝日杯」という冠がついていたんだね……ついさっき知ったところ。

皐月賞ディーマジェスティが1番人気。皐月賞は多分に恵まれた部分があったにせよ、ダービー(3着)での走りも考えると、この世代で屈指の実力を持つことは疑いないところ。爪の不安とかディープインパクト産駒が中山を苦手にしていることとかマイナス材料はあっても、これまで3着より下に落ちたことはないし、ここで馬券の対象から外れることは考えにくい。したがって相手探し。

ラジオNIKKEI賞を勝ったゼーヴィントが2番人気。この馬名はドイツ語で「潮風」という意味で、母シルキーラグーンからの連想(lagoonは「潟」の意)に加え、頭文字を母から受け継ぐというドイツ方式の命名。日本の馬主も世界標準の命名をするようになったのだなあと思うと感慨深い。シルクレーシングなので、クラブの会員にそういうセンスの人がいたのだろうか。というわけで心情的には応援したいが、これまで戦ってきた相手が比較的弱かったので、人気と実力とのバランス面から積極的に馬券を買いたくはならない。

春の実績ではスプリングSを勝ち皐月賞6着ダービー7着のマウントロブソンが2番手候補筆頭となりそうだが、この中間に挫跖し(釘を踏んだらしい……痛そう)調教もよくなかったらしくて人気になっていない。しかし実力は間違いなくあるのだし、出る以上は一生懸命走るだろうから、馬券は押さえておくべきだろう。

プロディガルサンはラングレーとリアルスティールの全弟という良血で、ダービーでは10着だが0秒9差で思ったより着差は小さい印象。調教もよかったらしくて人気になっているが、2歳時の中山芙蓉ステークスでの走りを見ると府中でジリジリ伸びるタイプのように見えるのだが……。

500万下を勝ってここに臨む馬がキークラッカー、ネイチャーレット、ステイパーシストの3頭いる。この世代は夏に古馬相手の1000万下を圧勝した馬がごろごろいて、500万下を圧勝したぐらいではまだ挑戦者にもなれないのではないかというところ。ステイパーシストがこのレースで良績のあるステイゴールド産駒でオグリキャップの牝系なので惹かれるが、ちょっと穴人気か。キークラッカーは未勝利をややハイペースの逃げで勝ったあと、8月7日新潟の500万下2200mを平均ペースで逃げ切って連勝している。この勝ち時計2分12秒6は、8月20日新潟の1600万下日本海ステークスでのヴォルシェーブ2分15秒3を上回り、8月21日1000万下阿賀野川特別トーセンバジル2分11秒8とは0秒8差。1000万下レベルには達していると思えるので、ここでも通用する可能性はある。

結論。ディーマジェスティから馬単で相手はマウントロブソンとゼーヴィント。キークラッカーの複勝と上述の3頭へのワイド。