悔いのない馬券を

競馬予想の思考過程の備忘録として

レース体系の話

競馬新聞優馬のサイトで時々TMアンケートというのをやっていて、読者もコメントをつけることができてなかなかおもしろい意見が読めることがある。少し前の記事だが、『新設 or 復活してほしいレースは?』という話題は、レース体系がどうあるべきかという大きな話につながるので、いろいろ見識ある意見を読むことができてよかった。NHKマイルにちなんだ話題だったが、たぶんマイル重賞の多さに対する問題意識から選ばれたものだったのではないか。世代限定も含めて、2016年のJRAの重賞のうち芝1600mは27ある(数え間違いがなければ)。もう少し減らしてもいいんじゃないかなあ。

3歳のダービーと全世代に開かれたジャパンカップのチャンピオンディスタンス(2400m)戦が頂点になった体系というのはいいと思うけど、マイル戦がもう一つの山として大きすぎるように思う。各カテゴリーの最終目標に向かう日程を考えればそんなに多い感じもしないが、この距離は頂点自体が多い。古馬の頂点が安田記念マイルチャンピオンシップの2つあるの自体も多いが、古馬牝馬向けにヴィクトリアマイル、3歳に桜花賞NHKマイルカップ、2歳の阪神ジュベナイルフィリーズと朝日フューチュリティステークスがある。古馬牝馬に手厚すぎるのかな。マイルでの実績が種牡馬の価値を大きく左右するから重視しているのかもしれないが、実際に重賞の数ほど影響力が強いという印象もないので、もう少し整理したほうがいいのではないか。

あと、春と秋の天皇賞も地位低下が進んできている感があるので、権威を保ちたいなら距離変更を考慮してもいいのではないか。「そんなにホイホイ名称と条件を変更しないでほしい」と書いたことと矛盾するが。春は京都の2400mでもいいと思う。秋の2000mは内外差が大きくてコースに欠陥があると指摘されているところで、毎日王冠と交換するのはどうだろうか。