悔いのない馬券を

競馬予想の思考過程の備忘録として

2回小倉4日11R第52回小倉記念(G3)

12頭立てのハンデ戦。出走馬を見ていて、連勝歴のある馬が多いことに気づく。12頭のうち、連勝経験のないのがクランモンタナとダコールの2頭だけなのだ。夏競馬に出てくるのは、短い期間で急激に力をつけた上がり馬として活躍したことのある馬が多いのだ、というような考察をでっち上げることもできるが、だからといって予想の役に立つかというとそんなことはない。

トップハンデのダコールは58kgで前走から据え置きなのはむしろ恵まれたのではないか。小倉競馬場での勝ち星も複数あり、小倉大賞典でも2着2回3着1回でいずれも馬券圏内に来ている。同じ小倉の重賞でも、この小倉記念では4着・7着と馬券から外れているのは若干気になるが……。単勝を買う。

5歳馬の出走は牝馬のウインリバティだけであり、小倉は3勝2着1回と得意にしているが、いかんせんオープンに上がってからの成績が悪すぎるのでここは軽視したい。

4歳は有力馬が3頭。ダービー2着のサトノラーゼン57kg,前走1600万下を勝ったアングライフェン55kg,昨年このレース2着のベルーフ56kgという顔ぶれ。どれも大きな懸念材料があり、積極的には買いづらい。サトノラーゼンはダービーから後がさっぱりなので精神的な問題を抱えているのかもしれないし、ベルーフ気持ちに前向きさがないという情報がある。ベルーフの場合は金杯で放馬して除外になった事件が影響している可能性があるだろう。条件的にはぴったりだと思うけど……。アングライフェンも過去のデータからは買える馬だが、前走は3コーナー手前からまくっていって強さを感じさせる勝ちっぷりだったとはいえ、クビ差まで詰め寄られたことを考えると重賞で通用するだろうか。去年の勝ち馬アズマシャトルと同じローテーションで、アズマシャトルはマレーシアカップでは4着に敗れていたのだが、アングライフェンの場合は前が詰まって脚を余したわけではない。早めに現地入りして調整するという陣営の熱意には好感が持てるが、3番人気は評価され過ぎではないか。

というわけで、7歳馬マーティンボロ57kgはどうだろう。小倉では、未勝利と500万下ではあるが3勝していて一昨年の小倉記念は2着に入っておりコース適性はある。1年近い故障休養があって復帰後は今ひとつだが、前走の七夕賞ではハイペースを好位から追走して0秒8差の6着と復調の気配がある。複勝。あとダコールとのワイド。今のところ6倍ぐらいか……もうちょっとついてくれればなあ。