悔いのない馬券を

競馬予想の思考過程の備忘録として

第52回 小倉大賞典の予想

ここ5年ずっと馬券圏内に来ているディープインパクト産駒が今年はケイティープライドのみ。人気薄でも上位に来ることがあるので要注意だが、この馬に関しては若いときは小倉での好走割合が高かったのに、小倉での近2走は2桁着順。前走も先行したがあまりいいところがなかった。ここは軽視したい。

小倉に良績のある馬というと、2戦2勝のマサハヤドリーム、1勝2着1回で連対率100%のトリオンフ、3戦2勝のダノンメジャーあたり。この中ではマサハヤドリームに魅力を感じる。8月の博多ステークスではトップハンデの55kgを背負い、外目を徐々に進出して直線でプリメラアスール以下を2馬身突き放す完勝。それからの3戦は重賞で着外が続いているが、前走の京都金杯ではマイル戦のスピードを追走するのに苦労しながらも内から伸びそうなところを見せ、0秒4差と健闘した。単複と、ワイドをスズカデヴィアスとトリオンフへ流す。

第53回京都牝馬ステークスの予想

ここに出る馬のこの後の目標は1200mの高松宮記念か1600mのヴィクトリアマイル。有力馬のソルヴェイグは前者、ミスパンテールは後者だろう。

狙ってみたいのは10番デアレガーロ。今の条件になってからまだ2回しか施行されていないが、その2回とも前走から距離短縮で臨んだ馬が勝っている。今回は5頭いるが、このうち前走のレベルが高かったのはデアレガーロだろうと思う。中山での1600万下だが、勝ちタイムは重賞のターコイズステークスを上回り開催ナンバーワンだし、レースのラップも最初の1ハロンを除いてすべて11秒台というゆるみのないペースで、展開に恵まれた面はあったにせよしっかり追走して外からいい脚を長く使っていた。負かした相手もクリアザトラック、ヴェネト、ヒーズインラブなどオープン入り目前と思える顔ぶれがそろっていた。この激戦の後で勝ち星を挙げた馬がダートでのルグランフリソンしかいないのは不安材料ではあるが。ここで賞金を加算して次に進んでもらいたい。

単勝と、ワイドの相手としてヴゼットジョリー、ミスパンテール。

第42回エリザベス女王杯の予想

ここ5年で上位に来た馬の血統表を見ると、やけに目立つ名前があるのに気づく。Rivermanだ。

昨年の1着クイーンズリングと3着ミッキークイーン。2015年の1着マリアライト、2着ヌーヴォレコルト(その前年の2着馬でもある)、3着タッチングスピーチ。2012年の1着レインボーダリア。京都の2200mというやや特殊な条件と関係があるのだろうか。

今年の出走馬では、クイーンズリングミッキークイーンタッチングスピーチのほか、マキシマムドパリが母系にRivermanを持っている。

昨年の覇者クイーンズリングは、休み明けの前走アイルランドトロフィー府中牝馬ステークスで外を回って4着とまずまずの走りを見せており、今年も有力だろう。ミッキークイーンは今回が休み明けになるが、ここでは力上位のはず。したがってこの2頭を軸にしてワイドをフォーメーションで購入すればいいだろう。

他に買い目に入れておきたいのは、ジュールポレール。前走は1600万下だったが、急坂の中山で進路がなくなりそうな瞬間に牡馬2頭の間をこじ開けた精神力の強さがここでも生きるとみた。春にはG2とG1でアドマイヤリードやミッキークイーンとも差のない競馬をしており、ここで上位に来てもおかしくない。

第156回天皇賞(秋)の予想

2週続けて台風が来て、東京でも結構な雨量になっている。道悪は必至、サトノクラウンでしょうがない。以上。

という感じなのだが、昨年と同様、好きなステファノスを狙ってみたい。この馬のどこが好きかというと、ルックス。フォトパドックとかいって写真を載せているサイトでサムネイルが並んでいるのを見たとき、真っ先に目が行くのはこの馬だったりする。単純に好みのタイプなのだ。G1を獲るにはここが最後のチャンス、いつもは一歩足りない馬だが馬場の悪化で他の馬も能力を完全に発揮するには至らないだろう。この馬は道悪の実績もある。頑張ってもらいたい。

6歳馬不振、オールカマー組不振、G1で振るわない戸崎騎乗といった不利な要素はあるが、高齢になってからも活躍したストレイトガールエイシンフラッシュ(近年のダービー馬には珍しく6歳で重賞勝利)を育てた厩舎。やや特殊なローテーションも、距離短縮による効果を狙ったものだと理解できる。大阪杯でとった先行策が一定の成果を出したのを踏まえてオールカマーでも先行していたし、今回も同様だろう。3着以内に来る可能性は十分ある。

しかし複勝はあまりつかないので、ワイドを流す。相手はサトノクラウンヤマカツエース。後者は府中では3回走っていずれも2桁着順というあまりにも大きなマイナス要素があるが、昨年4着に入った有馬記念をきっかけに、G1級に脱皮した可能性がある。府中と同様にそれまで良績のなかった阪神で3着に健闘した大阪杯での走りにもそれは現れている。どうせならこの3頭のボックスにするか。

第60回毎日放送賞スワンステークスの予想

JRA公式サイトのデータによると、好走馬の条件は次の通り。

  • 外枠
  • 5歳以下
  • 馬体重480kg以上
  • 先行力を持つ

中京記念の際にも狙ったムーンクレストだが、この条件にぴったりではないか。 この時には追い込み馬というイメージを持っていたが、近走では先行していい走りを見せている。馬体重はちょっと足りないかもしれないが大きな問題ではないだろう。 このレースは昨年も準オープンを突破した直後に出走して、サトノアラジンから0秒4差の5着と好走。重馬場も得意そうだし、ポートアイランドステークスを経由してここで好走した馬も多い。条件が揃いすぎて逆に怪しく感じられるくらい。 荻野極の初重賞なるか。単複と、ビップライブリーへのワイドを買おう。

第78回菊花賞の予想

気がつけば2か月ぶりの更新。ブログを書くのもエネルギーがいりますね。この間、秋華賞のディアドラの複勝とか、ぼちぼち予想して買ってはいたけどあまり的中しなくて、モチベーションが下がっていたので……。

さて、菊花賞もまったく自信はないけど予想しておきたい。

まず、今年のメンバーは低レベルだという世評には同意。ダービーの時点ではアドミラブルで堅いと思っていたけど故障でいなくなってしまった。

その上で、この中で一番強いのは13番キセキだと思う。1000万下の信濃川特別の勝ち時計1分56秒9は、1クラス上の佐渡ステークスのロッカフラベイビー1分58秒1も新潟記念タツゴウゲキの1分57秒9も上回り、2回新潟2000m戦の最速。それも古馬相手に楽勝だからね。神戸新聞杯ではレイデオロに後れを取ったけど、内に押し込められて追い出しが遅れるという展開のあやもあった。鞍上のミルコが長距離では成績が今ひとつなのは気にかかるが。

古馬相手の1000万下を勝って挑むのが5番トリコロールブルー、6番マイネルヴンシュ、9番クリノヤマトノオー、14番ポポカテペトルと4頭いる。この中では、2走前の札幌日刊スポーツ賞でも狙ったマイネルヴンシュに魅力を感じる。500万北辰特別の勝ち時計2分0秒3は札幌記念を上回り、1回・2回札幌の1番時計タイ。時計の出る週ではあったが。前に行けてしぶとい脚質は菊花賞に向くだろう。複勝とキセキとのワイドを買っておけばよかろう。なお、父ステイゴールド菊花賞に向きそうなイメージがあるが、この5年で3着以内に来たのは昨年2着のレインボーラインと2012年のゴールドシップのみ。それ自体はそれほど大きな強調材料とは考えていない。

今年はラップタイムからみて神戸新聞杯よりセントライト記念のほうがレベルが高かった可能性はあると思っていて、その点も含めて春から高く評価していたアルアインが好走する可能性も感じる。同馬も含めた3連複も買っておくかどうかは少々迷うところだが。

8月19日・20日の馬券の反省

今週は全部外れ……。

2回札幌1日11R札幌日刊スポーツ杯

土曜の札幌メインは1000万下の芝2600mハンデ戦。 現級勝ちがあり札幌も1勝、3着1回と得意にしているウインヴォラーレが中心だろうということで、ワイドを3歳馬に流す。相手はロードアルバータマイネルヴンシュ。特に後者はその前の北辰特別でのしぶとい末脚に見所があった。アドマイヤウイナーは人気だったが青葉賞3着は案外だらしない印象だったので外した。

しかし勝ったのは前走函館で2着に入っていた蛯名のリッジマン。ウインヴォラーレ2着、アドマイヤウイナー3着。マイネルヴンシュは5着、ロードアルバータは8着に終わった。リッジマンも考えたけど絞りすぎたな。

西部スポニチ

勝ったのはタニノアーバンシー。2番手から運んだが、グラットシエルが早めにかぶせてきて苦しい展開に見えた。しかし実力の差で振り切った。期待したグラットシエルは早めに仕掛けたのがたたって、武ポツンから追い込んだイモータルに交わされてしまった。もっとズルズル後退しそうで3着に残したのは立派。ここで書いた通り馬連とワイドを買っていればワイドは当たっていたのに。あとタニノアーバンシーの単勝は2.4倍ついたので買っておくべきだった。

阿賀野川特別

注文通りキークラッカーがいいペースで逃げたように見えたが、一番遅いのが5ハロン目で12秒4というのは、逃げ馬にはちょっと苦しかったか。本当は3ハロン目でそれぐらい落としたかったところだろうが、そこは11秒9だった。4着。人気先行で嫌ったポポカテペトルが早めに抜け出して突き抜けた。カレンラストショーはそれに追いすがるも追いつけず2着。

札幌記念

ロードヴァンドールの逃げは平均ペースで、前半3ハロン35秒4,4ハロン48秒4に対して、後半3ハロン35秒7,4ハロン47秒6という配分。ここ4年とは違ってやや後傾ラップになった。ロードヴァンドールが0秒4差の6着に残ったのに対し、2番手のマイネルミラノはしんがりに沈んだ。タマモベストプレイは先行したが前走で見せたしぶとさを発揮する場面もなく、4コーナー手前から激しく手が動く始末。

位置どりから見てヤマカツエース勝利は間違いないと思っていたが、内枠から脚を溜めていたサクラアンプルールの勢いが勝っていた。ナリタハリケーンが突っ込んできて、早仕掛けの蛯名を捉えそうだったがクビ差しのいでいた。

サクラアンプルールを買うには、中山1800mや2000mでの良績に今回の条件との共通点を読み取る必要があった。そしてそれはそんなに難しいことではないはずだったが……。

キングカメハメハ産駒が上位3頭を占めた。ここ5年ではヒットザターゲットだけだったので自分は軽視してしまったが、万能の種牡馬だな。