悔いのない馬券を

競馬予想の思考過程の備忘録として

2回小倉8日10R西部スポニチ賞の予想

1000万下の芝1800m定量戦。11頭立てと少ないのにダート馬も複数いて、現級で勝った経験があるのが3頭だけという低調なメンバー。この顔ぶれなら、ここ2戦で足踏みを続けているタニノアーバンシーも勝てるだろう。

相手は9番グラットシエル。2勝目のあやめ賞の勝ち方が印象的で、直線でソーグリッタリングにいったん引き離されながら追いついて差し切ったレースぶりはよかった。

1勝馬イモータルも前走で勝負がついてからの伸び脚はよかったが、ああいった脚がいつも使えるわけでもなく、折り合いの不安は常についてまわるので今回も買わない。9-10の馬連とワイド。オッズ次第でタニノアーバンシーの単勝も。

8月13日の馬券の反省

今日は2レースのみ、HTB賞と関屋記念勝馬投票券を購入。

HTB

「保険としてラヴィエベールからタンタグローリアへの馬単を押さえる」と書いたが、それは買わず、タンタグローリアの単勝と1・2着固定での3連単を購入。

ただ、前走での勝ち方はタイムこそよかったけれどペースも遅かったし、そんなに圧倒的な強さを見せたとは言い難かったこともあって、あまり自信はなかった(楽勝ではあったけれども、圧倒的な強さを見せる勝ち方というのはまた別の形で存在すると思う)。

前走のように前目につけて流れに乗れていればよかったのだろうけど、なぜか前に行かず1000mあたりでは最後方まで下がるという妙に消極的な乗り方で、直線でそこそこの伸びは見せたけど4着まで。下位条件戦の勝ち時計が近い日の上位条件戦の勝ち時計を上回る場合は無条件に買うという作戦が今回は外れたが、経験的にはうまくいく場合が多いので、今日のところは仕方がないだろう。ただ、3連勝の難しさを考慮して避けるという手もあったわけで、どっちを優先するか。結局はオッズとにらめっこになってしまうのかもしれない。

勝ったのはオークス4着のディアドラ。この戦績はちょっと微妙だけど、今日の勝利で少なくともオークスでの9番人気というのは過小評価だったことは証明されたか。

関屋記念

買ったのはダノンリバティの単複と、ヤングマンパワー複勝、そしてこの両頭のワイド。

マルターズアポジーが逃げ、ウインガニオンが2番手から粘り込むという結果。ダノンリバティも好位からジリジリと伸びて3着を確保。ペースは緩いように見えたが、遅かったのは最初の1ハロンと3ハロン目ぐらいで、かなり厳しいペースだったのだろう。マルターズアポジーは1600mではどうかと思ったが、こなしていた。出遅れたダノンプラチナが最終的にはロードクエストに先着していたのが印象的。

逃げ馬を買うタイミングというのはやっぱり難しいな。

1回札幌6日10RHTB賞の予想

この土日の中央競馬で1000万条件芝のレースは5鞍組まれていて、その中で一番簡単そうなのがこのレース。2000mに10頭立て。なお土曜の3鞍はどれも難しそうだったので予想自体を見送った。

6戦3勝2着3回と、まだ連対を外したことのない降級馬ラヴィエベールが強いのは自明。懸念は半年の休み明けがどう影響するかという点だけだろう。

他に注目すべきは、3歳牝馬のタンタグローリア。タンタアレグリアの妹だ。400kgあるかないかぐらいの体重しかない小柄な馬。4戦2勝、6着2回という戦績。 2勝は函館での近2走で、どちらも楽勝。もしここを勝てば3連勝ということになる。 7月8日の未勝利戦の勝ち時計は1分47秒0で、これは翌日の1000万下かもめ島特別のポールヴァンドルをはじめとする他のすべての2回函館の芝1800m戦を上回っていた。時計の極端に速い週があった1回函館を含めても19レース中の5番目に位置する。続く500万条件は2000mだったが、そこでもその前の週の函館記念(ルミナスウォリアー2分1秒2)も翌日の1000万下松前特別バルデス2分1秒6も上回る2分0秒5という2回函館の一番時計を叩き出している。そこで負かしたタガノアスワドも次走ですぐに勝ち上がっているようにレベルは高かったはず。この2戦とも鞍上が岩田だったので、馬の能力を極限まで引き出してしまって今回はお釣りがないという可能性がなきにしもあらずだが、かなりのスケールの持ち主であることは間違いない。

1着にタンタグローリア、2着にラヴィエベール、3着を総流しという3連単でどうだろう。保険として単勝のほか、馬単でラヴィからタンタグローリアを押さえておけば完璧では。

8月5日・6日の馬券の反省

今週は収支プラスで終わることができた。馬券は買ってなかったけど、レパードステークスの勝ち馬ローズプリンスダムは4代母がミスタイモアだった。ノーモアスピーディベストタイアップなどの母。この系統は社台ファームを離れているんだね(ローズプリンスダムの生産者はユートピア牧場)。ベストタイアップ好きだったなあ。

信濃川特別

キセキが後方待機から直線も持ったままで抜け出して完勝。 勝ち時計1分56秒9は先週の準オープン佐渡ステークスのロッカフラベイビー1分58秒1を上回る。次も好走できるだろう。

予想の通りだったので、単勝馬単馬連・3連複(3点流し)が的中。結果的には1番人気・2番人気・3番人気の順で決まったので、配当は安かったけどね……。

小倉記念

バンドワゴンが最初の直線半ばぐらいで先頭に立ち、ヴォージュが続く。ハロン12秒台が3回しか出現せず、それも最初の12秒3が一番遅いという締まったレースになった。サンマルティンが抜け出して勝ったと思ったら、タツゴウゲキが内をすくって差し切った。勝ち時計は1分57秒6で、近年では2013年・2012年に次いで速い。勝ち馬は過剰人気だと思っていたけど、最近は案外こういう穴人気的な存在が勝つケースも目立つ。

ストロングタイタンはいいところがなかった。ヴォージュは勝ちパターンに見えたが、後続に早めに来られたので苦しかったか。使い過ぎで前走の段階ですでに調子落ちだったという説も見かけた。そういう感じもする。そしてフェルメッツァが好位からバテずに流れ込み3着。やっぱりこっちだったか。「人気とのバランス」とか考えていてはダメだな。

藻岩山特別

割とゆるいペースをナイトオブナイツは中団から。3コーナーあたりから徐々に進出して、4コーナーを回ったところで勝利を確信する強い勝ち方。勝ち時計は1分47秒2と平凡なので、次もすぐ勝つのはちょっと難しいかもしれない。単勝のオッズは最終的に2.2倍まで下がっていた。

1回札幌4日12R藻岩山特別の予想

日曜の札幌12Rは1000万下の芝1800mのハンデ戦。12頭。

昇級馬が5頭いる。そのうちのナイトオブナイツだけが負担重量56kgで、ほかはいずれも52kgとなっている。 基本的には500万下からの昇級馬は4歳牡馬なら54kgで、3歳と牝馬は2kg減というハンデになるはず。ナイトオブナイツは異常に高評価だと思うが、降級前に1000万下で5戦して最低着順が7着、最高が2着と安定した成績を残していたのと、やはり前走の勝ち方が高く評価されたものだろう。その前走、恵山特別の勝ちタイムは1分46秒1で、翌日のオープン巴賞を0秒4上回り、1回函館では2番目のタイム。最後の3ハロンで全体のラップが尻上がりに加速していく中で2着に4馬身の差をつけた勝ち方も強烈。祖母の弟がフジキセキという良血が本格化したか。単勝を買う。

相手としては、函館で逃げて勝ち上がったブレイクマイハートに注目している。勝ちタイムは1分46秒7で、レコード連発の高速馬場だった開幕週としてはあまり特筆すべきものではなさそう。翌日のクロコスミアが1分45秒7で1秒の差があった。しかし札幌と函館でそれぞれ1戦1勝と洋芝に適性を見せているのが心強い。必ずしも逃げなくていいみたいだし、ナイトオブナイツとのワイドは買っておきたい。

〔追記〕

ブレイクマイハートは出走取消。ナイトオブナイツの単勝だけ買うことにする。

第53回農林水産省賞典小倉記念の予想

サマー2000シリーズ第3戦。過去5年の記録を見ると、勝ち時計もペースも上位馬の臨戦過程もけっこうバラバラで、傾向がつかみにくい。

どちらかというとハイペースになる年が多いだろうか。しかし今年は13頭と少ないし、どうしても逃げたい馬もいないようなので、どれかが押し出されるように先頭に立つがペースはゆるくなるという展開になるかもしれない。

人気にはなると思うが一番安定感があるのはストロングタイタン。小倉では4戦3勝、唯一負けたのが重賞の小倉大賞典で、0秒5差なので大負けはしていない。前走は中京でレコードを塗り替える快勝。1番人気がずっと勝ってないのは気になるが、まあ3着以内には来るだろう。

穴として狙っていたのは、七夕賞でも注目したフェルメッツァだが、複勝圏内に来る可能性はあるという程度の実力だと思うので、単勝6番人気で複勝もかなり売れてる現状では買えない。

同じ七夕賞に出ていた組の中では、人気とのバランスでヴォージュがよさそう。この時は重賞初挑戦で3番人気だったのに敗戦で評価を落としているが、ハイペースに巻き込まれる(というほどではなく離れた3番手だったが)展開の不利もあって0秒7差なら、悲観することもないだろう。今回は展開に恵まれそう。血統的にも、父系サンデーサイレンス(父がナカヤマフェスタ)、母系にRobertoが入り(母の父タニノギムレットノーザンダンサー系もそこここにいるというのは近年の好走馬の傾向に合致しているように思う。単複と、ストロングタイタンとカフジプリンスへのワイド。ワイドはこの3頭のボックスでもいいかな。

2回新潟3日10R信濃川特別の予想

土曜の新潟10Rは1000万下の芝2000mのハンデ戦で14頭立て。

半数が前走で500万下を勝っての昇級戦で、現級勝ちのある馬がいないという興味深い顔ぶれがそろった。

有望なのは1番ブラックプラチナムと5番キセキか。 キセキは前走の中京で最後方から豪快に差し切った脚が印象的。この時の勝ち時計は1分59秒1で、同日のストロングタイタン1分58秒3というレコードにはかなわないが、3回中京では2番目で、翌日の1000万下キンショーユキヒメの1分59秒6を上回る。 ブラックプラチナムも2連勝中でどちらも強い勝ち方だった。

キセキの単勝と、ブラックプラチナムへの馬単馬連をまず買おう。

しかし他にも魅力のある馬がいる。

10番レントラーは長く低迷が続いていたが、去勢明け2戦目の前走は逃げて直線でいったんシャドウマリアに先に出られたが差し返すという味のあるレースだった。まあ、キャロットなので人気が先行しがちではあるが……。

11番ビービーガウディ。前々走、新緑賞での末脚は目立った。新潟で持ち味が生きそう。 14番サーレンブラント。これも同様に東京での勝ちっぷりがよかった。岩田らしい騎乗で、昇級してどうかというのはあるが。

この3頭を絡めて買ってもそんなにつかないかな。