悔いのない馬券を

競馬予想の思考過程の備忘録として

七夕賞の反省

昨日の予想通り、マルターズアポジーを思うように逃げさせない鉄砲玉役をフェイマスエンドが買って出た。JRA発表のラップタイムは 12.0 - 10.5 - 11.4 - 12.2 - 11.9 - 12.0 - 11.6 - 11.8 - 11.9 - 12.9 となっていて、やはりこのペースで逃げてはマルターズアポジーも2000mを乗り切れなかった。3コーナーからズルズル後退して11着。

マイネルフロストが勝ったかと一瞬思ったが、ゼーヴィントが差して1着。狙ったフェルメッツァは、位置取りは勝ち馬と同じようなところだったが、反応が悪かったのか3コーナー手前から激しく手が動く始末。大敗を覚悟したがそれなりに粘って5着。1000万下を勝ったばかりで格上挑戦のソールインパクトが3着。しかしこの馬がフェルメッツァより人気で7番人気だったんだよね。馬券うまい人が多いんだなあ。

実績から考えても、新潟大賞典のペースがマルターズアポジーの典型的なパターンに似ていたことを考えても、マイネルフロストは買えたはずだったが、一枚力が落ちるフェルメッツァのほうを選んでしまうあたりが自分はどうにも詰めが甘い。

第53回七夕賞の予想

夏の荒れるハンデ重賞。しかし今年は少なくとも展開面での予想はしやすいと思う。強い逃げ馬マルターズアポジーがいるからだ。

マルターズアポジーが強い勝ち方をしたのは、2月の小倉大賞典だろう。ハロンごとのラップは12.2 - 11.1 - 11.5 - 11.4 - 11.4 - 11.7 - 11.7 - 11.9 - 12.9となっていて、どこで息を入れたのかわからないほどのハイペースを作り出して後続を完璧に抑えた。その前の福島記念では4ハロン目が12秒8と緩んでいて、つまり2コーナーから向こう正面の辺りで息が入っている。この2レースを含め、この馬の逃げは2ハロン目が11秒台前半と速い上に次の3ハロン目もそれほど緩めないで12秒台前半か12秒を切るぐらいのハイペースにするのが特徴だ。おそらく今度も基本的にはそういう流れになるはず。ただし、小倉大賞典のような走りでは、いかに強い逃げ馬とは言え1ハロン長い今回はゴールまではおそらく持たない。したがって福島記念のように息を入れるところを作りたいだろう。逆に他の馬はそこを防ぐ作戦が必要になる。シルクレーシングの馬が3頭出ていて、その中ではゼーヴィントに勝ってほしいだろうから、パドルウィールかフェイマスエンドがハイペースを維持する役を担わされるだろう。

というわけで、好位から後ろに位置する馬の中で、マルターズアポジー的なハイペースを経験し上位に来たことのある馬が有利と考えられる。本命はフェルメッツァ。福島民報杯がそういう流れだった。この馬の単複。ワイドと馬連ゼーヴィントマイネルフロスト、スズカデヴィアス、パドルウィールに流す。

2回福島2日・2回中京2日・1回函館6日の反省

久しぶりに馬券全滅だった……。

巴賞はサトノアレスが単勝1.5倍の圧倒的な支持に応えて……クビ差の辛勝。まあ足をすくわれそうな感じには見えなかった。 2着にアングライフェン。3着は狙ったマイネルディーンではなく最低人気のナリタハリケーン。 7着に終わったマイネルディーンは、プラス18キロの馬体重が示すように重め残りだったようだ。スタートから反応が悪く、丹内が押して中団を確保したがリズム悪く、直線でも伸びそうな気配はまったくなかった。古馬オープン特別では0秒2,0秒3,0秒4そして今回0秒5差となり、順調に着差が開いていっている。衰えだな……。

CBC賞は、前走1400mで快勝していたシャイニングレイが目の覚めるような末脚でセカンドテーブルを差し切った。 期待したエイシンスパルタンは、これも休養明けで体が重かったのか、先行できず中団から。特に見せ場もなく11着。

ラジオNIKKEI賞は、モンドインテロの半弟セダブリランテスが逃げたウインガナドルをしっかりした末脚で差し切って3戦3勝。石川裕紀人くんの重賞初勝利。 狙ったニシノアップルパイは、スタートひと息で2番手に押し上げていったものの、終始引っかかり気味で4コーナーで既にガス欠の雰囲気があり殿負け。フジテレビを見ていて、井崎脩五郎が俺と同じ根拠でこの馬を推していたのでいやな予感はしていたんだよね。まあ4番人気という時点で穴人気しすぎの感はあった。 江の島特別では殿負けを喫したロードリベラルが、今回は鮮やかな追い込みを見せて3着。見限るのが早すぎた。

というわけで今週は3戦全敗に終わったが、こういう買い方で当たる時もあるので今日は相性が悪かったと思うしかない。ロードリベラルのように一度狙ってダメだった馬を再度狙う勇気は持つ必要がありそうだ。

1回函館6日11R巴賞の予想

函館記念との連動が薄れ、今ひとつ存在意義がわからないレースになってしまっている函館の芝1800mオープン特別。

G1馬が出走するのは、1990年のラッキーゲラン以来だそうだ。好きだったなあラッキーゲラン。栗毛のすっきりした馬体のグッドルッキングホース。1988年の阪神3歳ステークスを勝ってから長期休養、復帰してからは冴えないレースが続いたが、5歳(当時の表記)3月のコーラルステークスでの久しぶりの勝利後また凡走を続けた後、夏に巴賞から函館記念毎日王冠と3連勝、予想外の復活を遂げた。しかしその後は重賞を勝つことはなく、種牡馬にもなれなかった。

今年は朝日杯FSの勝ち馬サトノアレスのほかは8歳馬3頭、7歳馬2頭、5歳馬と4歳馬が各1頭と、やけに年齢層の高いレースになった。このレースが少頭数になるのは珍しくないが、こういう偏った年齢分布になったのは記憶にない。高齢馬はこの後どういう未来図が描けるのだろうか。しかも、今回の出走馬でオープン以上で勝利経験のあるのがダンツプリウスとサトノアレスの2頭だけなのだ。

狙いは1番のマイネルディーン。この馬も8歳で34戦しているので上がり目はなさそうだが、3着はあるかもしれない。洋芝では、札幌で1戦1勝という実績がある。この時が1年近い休養明けで、今回が7か月ぶり。リフレッシュされている可能性は高いだろう。それにこの馬、古馬になってオープン入りしてから11戦しているが、重賞では入着なしでまったく歯が立たないのに対し、オープン特別では3戦して3着2回と善戦している。オープン特別で唯一の着外になった前走のアンドロメダステークスは9着だが、0秒4差で着順ほど負けていないし、内で前が開かずまともに追えていなかった。この頭数ならその心配もないだろう。まず複勝。サトノアレスとのワイドはたぶん複勝と同じくらいの配当しかないので、2頭軸の3連複を4通りぐらい買っておく。

第53回CBC賞の予想

中京の芝1200mで行われるサマースプリントシリーズハンデ戦。例によってJRA公式サイトのデータ分析を見ると、“過去4年の優勝馬には「5走前までに1400m戦で2、3着に入っていた」という共通点がある”というところがポイントのようだ。勝っていてはいけないのか、というのが気になるが、予想の上で重要なファクターだ。

その観点から狙えそうなのは13番エイシンスパルタン。3走前にスワンステークスで逃げて3着、一昨年のこのレースで2着のダンスディレクターに先着。前走の阪神カップでは行きっぷりが悪いように見えたが、半年休養してリフレッシュされているだろう。このレースではMr. Prospectorの血を引く馬の活躍が目立つが、この馬は父系がミスプロ直系(祖父はUnbridled)で、かつ5x5x4の強力なクロスを持つ。そこそこ人気にはなるだろうが。

血統的に気になるのは2番ティーハーフ。同じくミスプロ直系(父ストーミングホーム)に加えて、こちらは3x4のクロス。さらに、2013年と2015年にこのレースで3着に入ったサドンストームの全弟でもある。この馬自身が高松宮記念で6着、3着というコース実績もある。使い詰めで上がり目がなさそうなのが気になるが、2014年に3着に入ったニンジャと似たローテーションだ。3着には来てもおかしくない。

もう1頭、3歳馬の15番タイムトリップもミスプロ直系(父ロードアルティマ)で1400mでの好走歴もあって条件が合うので気になるが、3歳馬はあまり好走例がないようだ。

第66回ラジオNIKKEI賞の予想(火曜版)

明日は大井で帝王賞という大きいレースがあるが、基本的にはJRAの芝の重賞を中心に見ていくことにしたので考えない。

さて、福島の芝1800mの3歳重賞。今の名称より「ラジオたんぱ賞」のほうがなじみがあって、ハンデ戦だというのにもかなり違和感を持っているが、昨日の時点でハンデが発表されたので予想の目星をつけておきたい。

ここ5年のレースラップをみると、2ハロン目が10秒台になることが多いようだ。その後は12秒台前半が平均的に続くペースのことが多いかな。速いペースを経験していることが強みになるのかもしれない。

登録馬を見て、強いのはクリアザトラック。初めて古馬を相手にした江の島特別(1000万下)も快勝したのだから3歳重賞でも勝てる力はあるはずだ。距離が1800mに延びるのがネックかもしれないが、福島ならこなせるだろう。

サトノクロニクルも人気になるだろうが、エンジンの掛かりが遅いのが福島には合わないと考えられて圧倒的な支持とまではいかないかもしれない。

狙いたいのはリーチザクラウン産駒のニシノアップルパイ。粗削りなレースぶりだが、前走プリンシパルステークスはレースレコードを更新するハイペースを2番手で進み、2着はありそうな脚に見えた。最後は後続に飲み込まれて0秒6差の5着。200m短縮されるここはチャンスだろう。もう一つ好材料があって、2勝目を挙げた4月2日の中山500万下1600mの勝ちタイム1分34秒7は、前日のダービー卿チャレンジトロフィーのロジチャリスと同じで同開催の2位タイ。翌週のニュージーランドトロフィージョーストリクトリ1分36秒0や1000万下隅田川特別のエクラミレネール1分35秒9を上回っているという時計の裏付けもある。先に行ける脚もあるし、買わない手はないだろう。母がアップルトウショウだからといってこんな馬名をつけることはなかったと思うが。

宝塚記念の反省

1着サトノクラウン、2着ゴールドアクター、3着ミッキークイーン。結局条件の合った馬4頭で決まった。大本命だけがいない。この4頭の3連単をボックス買い(24通り)していれば70,420円が的中していたのか。

キタサンブラックの敗因はわからないが、レコードで激走した反動はあったのだろう。それに、今回は3番手からの運びで、レースを作る立場になかったことの影響は大きかったと思う。シュヴァルグランが先頭、シャケトラがそれに続く2番手という並びを予想した人はいなかったんじゃないか。4ハロン目13秒1、5ハロン目12秒3と大きく緩んでいるけど、ここでペースを緩めずに後ろを引き離すのがキタサンブラックの勝ちパターンだったのに、そこに持ち込めなかった。他の騎手としても、いつもと同じような展開でやられて2億円を献上するわけにはいかなかったのだろう。

サトノクラウンは強かった。好走の条件に当てはまったと言えるだろう。

ゴールドアクターは復活したと言えるのだろうか。これぐらい走れて当然とは思う。最後伸び切るところまで行かなかったのは、長距離輸送の影響と考えるべきかもしれない。複勝が550円ついたのは助かった。