悔いのない馬券を

競馬予想の思考過程の備忘録として

第79回優駿牝馬(オークス)の予想

桜花賞の時はアーモンドアイを低く評価していて全然ダメだったが、手前をころころ変えながら推進力の高い走りを持続するあの走りを見せられると、2400mという舞台でもそうパフォーマンスを落とすことはないように思える。

桜花賞で断然の一番人気を背負いながら敗れた馬がオークスでは巻き返すという構図はこれまで何度も見てきた。昨年のソウルスターリングしかり、松永幹夫調教師が騎乗していたイソノルーブルしかり。ラッキーライラック陣営は、ハープスターを封じたヌーヴォレコルトのようなレースを目指すだろう。思惑通りに運ぶとは限らないが、心情馬券という意味合いも込めてラッキーライラック単勝を少額買っておく。

この2頭に加えてもう1頭を選ぶとすれば、例年の傾向からフローラステークス組だろう。今年は前半1000mを61秒台のスローを最後方から差し切ったサトノワルキューレの末脚に注目が集まっているが、これにはちょっと注意が必要だと思う。2ハロン目からずっと12秒フラットに近いスプリットタイムが続く特異なペース配分だった。途中で息を入れにくいという意味で先行馬にも厳しい展開だったのではないか。この流れを外枠から先行して粘り通したパイオニアバイオも高く評価していいと思う。

買い目としては、3連複の2-8-13と2-11-13にパイオニアバイオからワイドを少々。

第13回ヴィクトリアマイルの予想

1600m戦ということで桜花賞からNHKマイルカップ、そしてこのレース、さらに安田記念という流れを分析するとおもしろいだろうなと思いつつ、今年は時間がとれなかった。

とりあえず1週前のNHKマイルカップと比較してみよう。

血統的には、NHK予想の時に述べたように北米系のノーザンダンサーが支配的なのに対して、ヴィクトリアマイルの場合は多少その傾向は残るものの、ニジンスキーやヌレイエフなど欧州系のノーザンダンサーを持った馬の活躍も多く、より底力を要求されるレースになっていると見たい(安田記念はその傾向がもっと顕著に現れる)。ハイペースで先行した馬が後続馬の追撃を許さずそのまま残る例がけっこうあったこともそれを裏付けていると思う。

勝ち時計も例年ヴィクトリアマイルのほうが上回っている。

ところが昨年はNHKマイルのアエロリット1分32秒3に対して、ヴィクトリアマイルのアドマイヤリード1分33秒9とかなり遅かった。これは馬場状態によるところが大きいが、レースの性質もそれによって変わったはず。リピーターレースと言われているけれども、昨年上位に来た馬が今年も上位に来るとは限らないと思う。昨日の京王杯スプリングカップレコードタイムが出ていることを考えれば、今年も先行馬が押し切る高速決着になる可能性は高いだろう。

というわけで本命はアエロリット。前走の中山記念が出色。マルターズアポジーが逃げて2ハロン目から11秒台後半が5ハロン連続するという特異なペースを2番手で追走、4コーナーを回ってすぐウインブライトに並びかけられて普通ならここでズルズル後退するところを踏ん張ってマルターズアポジーを差してしまった。きついレースの反動と鞍上が戸崎に替わる点は気になるが、強さという面では図抜けていると思う。単勝を買って沈んでも悔いはない。

ほかに狙ってみたいのはデアレガーロ。差し馬だが、前々走、前走で見せた異次元の末脚は高速馬場で生きそう。府中では1戦して着外だが、人気とのバランスからは買える。

まだ見限れないレーヌミノル、東京では安定しているリスグラシューとの4頭でワイドと馬連のボックスを買おう。

第23回NHKマイルカップの予想(結論)

今日の6レース、3歳500万下芝1400mの勝ち時計が1分21秒4だった。NHKマイルカップは1分32秒台前半か、下手したら32秒を切る可能性もあるかもしれない。

6レースでは先行馬が早めに抜け出して、いわゆる前が止まらない決着。同じ展開になるとは限らないが、過去のNHKマイルカップを考えても、また同距離のヴィクトリアマイルでも同じような決着になったことは何度もある。高速決着での実績と早めに抜け出す戦法を考えると、パクスアメリカーナとテトラドラクマは外せないだろう。脚質的には不安があるが、タワーオブロンドンも実力はこの世代では上位と考えざるを得ない。

もう1頭、持ち時計は水準に達しているとは言い難いけど脚質面と血統で気になるのがミスターメロディ。中京の芝1400mファルコンステークスが1分22秒1というのは今ひとつではあるが、これが初芝だったことを考えればまだ詰める余地はあるだろう。3歳デビューの馬としては136年ぶりにケンタッキーダービーを勝ったJustifyと同じScat Daddyを父に持つという話題性もある。Deputy Minister系やStorm Cat系がこのレースでは強いことは既に述べた通りで、その系統を2本持つのは心強い。そして、今日の東京競馬場にプレゼンターとして登場する予定なのが南野陽子! その主演映画に『寒椿』があるが、寒椿賞というレースに出走した経験があるのは当馬だけなのだ。3連複のヒモには入れておこう。

第23回NHKマイルカップの予想(枠順決定前)

今度は前哨戦の結果を検討に加えてみよう。優先出走権が得られるレースは従来からのニュージーランドトロフィーのほか、今年から施行時期を移したアーリントンカップも加わった。NHKマイルカップのレーティングが低くてG2への格下げの危険もあることから、レベルアップを図るという趣旨らしい。

出走馬のレベルはアーリントンカップのほうが高そうだけど、レースのラップを見るとニュージーランドトロフィーのほうも2ハロン目から11秒台が3回続いてややハイペースながら最後3ハロンでは尻上がりに加速していくという変わったラップになっていて、興味深い。この難しい流れを好位でしのいで3着に入ったデルタバローズは高く評価したい。

アーリントンカップは2ハロン目が10秒8と速いが、まあふつうのハイペースのレース。勝ち時計は古馬の重賞である阪神牝馬ステークスを上回り桜花賞と0秒3差なので、期待された水準はクリアしたといえるだろう。上位馬は素直に評価できそうだ。

今年は皐月賞からこのレースに向かう馬がゼロになったのが珍しいが、桜花賞からの巻き返しを狙う馬は今年も複数いる。中でもプリモシーンは、出遅れて直線も前が詰まってほとんど勝負に参加できなかったけれど最後にそれなりの伸びを見せていたので、ここでは有力視してよさそう。ただ、こういうタイプの馬が勝ったりしてしまうとレーティングには悪影響ではないのかという心配がある(我々が心配してもしょうがないことではあるけれど)。

ほかにはテトラドラクマクイーンカップ、ギベオンの毎日杯、ミスターメロディのファルコンステークスだが、どれもそんなに高いレベルという印象は受けなかった。クイーンカップは相手に恵まれた感があるし、毎日杯はスロー。ミスターメロディは強かったが、最後は他馬に差を詰められているし。

というわけで成績と血統から買いたい馬券は今のところ、タワーオブロンドン、デルタバローズ、パクスアメリカーナ、プリモシーンのワイドをボックスかなあ。デルタバローズは人気ないようなので来ることを祈るが、馬連の4頭ボックスでデルタを外してギベオンを入れるという手もあるかな。

第23回NHKマイルカップの予想(週頭時点)

連休で暇があるので今週末の競馬の予想をしてみた。

近年のNHKマイルカップは、かなり顕著な特徴がある。

  • 先行した馬が4年続けて勝っている
  • 牝馬が上位に来ている
  • 北米系ノーザンダンサーの血を引く馬が活躍している

血統面で目についたのが3番目に挙げたノーザンダンサー系の活躍。クロフネなどヴァイスリージェント直系や、ダイワメジャーの母の父としてなどでノーザンテーストの名前が目立つほか、2015年2着アルビアーノ(父Harlan's Holiday)や2014年2着タガノブルグ(父ヨハネスブルグ)のStorm Catもいる。ひとくくりにするのは乱暴かもしれないが、北米系の軽さを持つノーザンダンサーとしてまとめることができそう。そうしてみると上記3つの特徴にひそむ底流のようなものが見えてくる気がする。

今年これに当てはまるのがパクスアメリカーナ(父クロフネ)、フロンティア(父ダイワメジャー)、ミスターメロディ(父Scat Daddy=Storm Cat系、母の父Deputy Minister)、デルタバローズ(父Into Mischief=Storm Cat系)あたり。ほかにも、ギベオンは母の父GhostzapperDeputy Minister系だったり、ダノンスマッシュの父ロードカナロアがその母の父Storm Catだったり。どれもそこそこ人気になりそうだから、血統で穴馬を見つけることにはならないか。

《追記》5/3 Ghostzapperを最初Storm Cat系としていたのを修正、ミスターメロディの母の父を追加。

第157回天皇賞(春)の予想

確たる主役が不在なので、どういう要素を軸に考えればいいのかというところから難しい。どの馬も一長一短あるわけだから、今回の舞台でどういう条件が有利に働くのかを読むのが予想の醍醐味だろうけど、迷うばかりだ。まあ、わからなければ買わなければいいのだが……。ある程度先行できる馬が有利だろう、ぐらいは考えつく。勝てる手応えをもって臨むジョッキーはどんなことを考えて乗るのだろう。

唯一のG1馬であるシュヴァルグランだが、あまり強い印象を受けたことはない。去年は目標になるキタサンブラックがいたけど、自身が標的になるレースで先に行って(というか位置取りはわからないけど)勝ち切ることはできるのだろうか。3着までは堅いとしても。

成績にむらのあるレインボーラインはどうだろう。これまで連勝した経験はないし、前走からの上積みもそんなに期待できないだろう。父ステイゴールドというのはいいな。

日経賞を勝つまでに上り詰めたガンコ。零細牧場の生産馬、不遇の種牡馬ナカヤマフェスタの孝行息子、障害練習を経ての突然の覚醒、といった日本人受けする物語要素に事欠かない。先行できるのはいい。前走はキセキの自滅に助けられた面もあったかもしれず、さらに相手が強化される今回はどうだろう。案外あれよあれよとG1まで獲ってしまうかもしれないが。

サトノクロニクル。古馬との初対決になった昨年暮れのチャレンジカップで、先行してデニムアンドルビー以下に競り勝ったのが好印象。ただしG1ではこれまで条件が悪かったにせよ10着と9着で、見えない壁があるのかもしれない。

この4頭のボックスをワイドでどうだろう。シュヴァルグランが入ればそんなにつかないけど、サトノクロニクルが来てくれれば少し浮く感じかな。チェスナットコートやトーセンバジルも気になるが、そこまで手を広げられないからな。

第25回テレビ東京杯青葉賞の予想

ダービーに直結しないことで知られるトライアル。今年の顔ぶれも18頭のうち1勝馬が10頭を占める低レベル。ダービーで好勝負できそうな馬が1頭いるかいないかといったところだろう。

その候補オブセッションは、2戦目のシクラメン賞で阪神の芝1800mを1分45秒6というレコードを叩き出している。同開催の古馬1600万下を上回っており、クラシックでも十分通用する器だろう。しかし前走の弥生賞はまったくいいところがなくダノンプレミアムから1秒7差の大敗。立て直しは難しいとみる。

2勝馬の中ではスーパーフェザーか。前走の阪神アザレア賞で同距離を1着というのは心強い。スローペースからの短い末脚勝負でタイムもそんなによくなかったのでレースのレベルは高くないと思われるが、この顔ぶれなら足りるだろう。

1勝馬の中ではディープインラヴに魅力を感じる。バブルガムフェローの一族でありディープブリランテの全弟という血統的背景から穴人気になっている。未勝利を勝ち上がったばかりで、ここ5年でそういうローテーションの馬が上位に来た例が皆無だということと先行馬がこのレースでは良績を残していないのは気になるが、惜敗を2戦続けたあと戦法を転換して自分のペースで運んだ途端に1秒5差の圧勝というのは大きな成長の余地を感じさせる。前走の勝ち時計2分13秒3は同開催の1600万下尼崎ステークスのベストアプローチ2分14秒0を上回っており、単純な時計の比較では3歳重賞いやクラシックで通用するはずだ。

この2頭の単勝とワイドを少額買って様子を見よう。サトノソルタスが勝ったらショボーン